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無題ドキュメント



北欧のイスを作ろうツアー報告
■ 日程  2007年8月19日(日)および8月25日(土)
■ 場所  神奈川県川崎市 キルト工芸内

1日で北欧のイスを作ってしまおうという体験型のツアーを2週にわたって開催。
8月19日は11名、8月25日は6名にご参加いただきました。
ツアーの様子を旅サイド事業グループの石川がレポートします。

10時に東京駅に集合。19日は愛知県や静岡県の遠方の方もご参加いただき、うれしい限りです。早速バスで一路川崎のキルト工芸目指します。
両日共に道は空いていて30分ほどで川崎に到着。高速を降りると川崎の工場地帯です。他の工場は土日でお休みしているので、辺りはとても静かです。 キルト工芸に到着すると社員の皆 さんが暑い中、外でお出迎えをしてくれました。 玄関を入ると、イスの会社らしく変わったイスも展示されていて、参加者の方からは「この椅子かわいい!」などの声も聞かれました。

まずは4階のショールームへ移動です。今回使うペーパーコード座面のYチェアで有名なウェグナーのデンマークの自宅を模した空間が広がります。Yチェアはもちろんのこと、ザ・チェア、車1台買えてしまう値段のベア・チェア、ハンモックチェアなどがさりげなく置かれていて、とても居心地のよい感じです。
ベア・チェアに座ってみると、皆さんその座り心地にため息が出ていました。

他にもさすが椅子の工場。背もたれ、座面、肘掛の高さを自分好みにオーダーメイドで作ることのできる椅子作りマシンがあり、参加者の方も、「それぞれこの角度がいい」などと興味津々の様子でした。


さて、本題のイス作りへ。まずは説明書を見ながら職人の高橋さんが流れを教えてくれます。高橋さんは「北欧スタイルNo.6」の116〜117ページでも紹介されていますが、デンマークの家具工房PPモブラーで1ヶ月間修行を積んだすごい職人さん。日本には最近までペーパーコードを張り替えられる職人がいなかったそうで、高橋さんはその資格を持つ数少ない職人さんの1人なのです。
しかし説明を受けただけでは、正直とても分かるものではありません。とにかくやってみよう、ということで作業場へ移動。19日は参加者の人数が多かったので3階の工場で作業、25日はそのままショールーム内で作業開始です。19日では、ちょっと緊張していた(ように石川には見えました)高橋さんも25日はすっかり慣れた様子で、ペーパーコード張りを実演してくれました。さすが職人技。目にも止まらぬ速さでペーパーコードが枠に巻き付いていきます。ここでもまだ参加者の顔は不安に曇っています。でも大丈夫、一人ひとり順番に前に出て高橋さんに手の動かし方を教わりながら、張り方を学びます。座面を支える4辺のフレームは前後左右に段差があり、最初の時点ではこの段差を見込んで背面のコードを張らなくてはいけない難しい作業。そのため最初の部分だけは職人さんがきれいに準備をしておいてくれました。

そして遂に各自配置について作業開始。高橋さん以外にも数名のスタッフが、丁寧に張り方を指導してくれます。中へ中へとひたすら張っていく作業の繰り返し。皆さん黙々と作業をこなし、中には途中まで張ったところが気に食わないとペーパーコードをほどいてやり直す方もいらっしゃいました。このようにペーパーコードはやり直しがきくということもあり、初心者の方でも気軽に参加できるのがよかったです。ただし、あまりやり直ししすぎると、1日で完成しなくなってしまうので、そこは職人さん達がアドバイスしながら、順調に作業は進んでいきます。
4分の1ほど張り終わったところでお待ちかねのランチタイム。

都内では唯一のデンマーク料理レストランの「カフェ・デイジー」のケイタリングです。
サーモンのマリネ、グリーンランド産の小エビのカクテル、キャビア添えやニシンの酢漬け、カレーソース添え、デンマーク風ミートボールと自家製ピクルス、レバーパテ、自家製パンなどが並びます。

デンマーク料理はあまり馴染みがない料理で、皆さんも喜んでいただけたのではないでしょうか。
六本木にあるレストランではロイヤル・コペンハーゲンの食器を使ったり、家具もデンマークの椅子だったりと北欧空間が広がっているので、是非足を運んでいただきたいものです。石川も2回ほどお邪魔させていただきましたが、都会の喧騒を忘れる、ほっとできる素敵なお店です。もちろん料理もおいしいですよ。

さて、休憩した後は一気に作業を進めます。皆さんコツをつかんできた様で、集中しています。人それぞれ個性が出るもので、きっちりきっちり張っていく人、ちょっと緩めに張っていく人、すごく早い人、マイペースな人と様々です。
同じ作業の繰り返しではあるけれども、その都度少しでも隙間があかないように、ハンマーや千枚通しを使ってきつく詰めていくことがポイント。この地道な作業が出来上がりに差を生みます。単純作業といっても、ペーパーコード張りは全身を使って行う力仕事。見ているよりも大変な作業です。

いよいよ最終段階。全部張り終わったら、最後にもう一度ハンマーと千枚通しを使って丹念に詰めていきます。もうこれ以上入れる余地はないよ、と思っても職人さん達がさらに美しく隙間を詰めてくれます。裏面でペーパーコードを3回結んで出来上がり。繋ぎ足したペーパーコードもきれいに処理をします。「裏面まで美しいことが大事」というのが高橋さんがデンマークで身につけた哲学。
 

そしてついに完成!上から下から自分のイスの出来をチェックします。皆さんひとつのことを成し遂げた達成感と自分で作り上げたイスに満足そうです。
それぞれのペースで予定通りに皆さん完成。お持ち帰り専用の袋はキルト工芸さんからのプレゼントです。なかなかおしゃれな袋で、今後も活躍しそうです。
真ん中が出来上がったイス
集合写真 8/19
集合写真 8/25

2回にわたって開催された今回のツアー。モノ作りはやっぱり楽しいと感じたツアーでした。皆さんとても貴重な体験ができたと、喜ぶ顔を見るとツアーを作った私達も嬉しい限りです。中には自分の作ったイスの出来に納得できないなんて方もいらっしゃいましたが、それでも自分で作り上げた世界にたったひとつのイスです。これから使い込んでいって、どんどん味のあるイスになることでしょう。
これからもますます北欧デザインに興味を持っていただき、その素晴らしさに触れていただきたいと思います。
そして次回の北欧ツアーは、遂に日本を飛び出し11月中旬「デンマーク アルネ・ヤコブセンに出会う旅」を実施いたします。詳細はサイトでアップいたしますので、どうぞお楽しみに。

最後に今回のツアーにご協力いただきましたキルト工芸、カフェ・デイジーの皆様には心より感謝申し上げます。

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