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北欧デザインツアー報告 そのB
北欧デザイントラベル
〜デンマーク デザインの巨匠アルネ・ヤコブセンを巡る旅〜
鉄道でめぐる旅 フィンランド・デザインツアー第2弾はコチラ
■ 日程  2007年11月20日〜11月26日 5泊7日
■ 場所  デンマーク コペンハーゲン
旅の詳細はこちら

雑誌「北欧スタイル」から生まれた、北欧デザインツアー。アルネ・ヤコブセンをテーマに、自然と暮らしを愛するデザインの国、デンマークを旅しました。その模様をツアーに同行した、「北欧スタイル」桑原編集長によるレポートでお伝えします。
ツアー報告その@ ツアー報告そのA ツアー報告そのB

【11月23日(金)・3日目】そのA ニューハウン、デンマークデザインセンター、ディナーステイ
 
デンマーク女王の住まいでもある「アマリエンボー宮殿」。道路は市民も観光客も、そして自動車さえ自由に行き来できるが、ちょっとでも怪しい行動をすれば衛兵がすかさず注意。

フリッツ・ハンセン社でヤコブセンを満喫した我々は、ふたたびコペンハーゲンへとバスで移動。小型バスをチャーターできるのも、こうしたツアーの利点だ。貸し切り状態で移動できるのはやっぱり快適。コペンハーゲンに入った後は、インテリアショップや人魚姫、オペラハウス、そして王宮といった定番スポットをめぐる。15時を回れば、空はもう薄暗い。そのぶん、夜の食事が楽しみでもあるのだ。

今晩は、デンマークの一般的な家庭にお邪魔して、文字通り家庭料理をいただくイベントを企画。「MEET THE DANES」と呼ばれるこの催しは、簡単にいえばデンマークに暮らす現地の人が外国からのゲストを招き、料理などを振舞うというものだ。お互いに初対面であるのも新鮮。これも個人旅行ではなかなかトライできない体験だし、なによりも、旅行に行くなら現地の人と気軽に話したいもの。おもてなし&食事が大好きなデンマーク人だから、文句なく楽しいのだ。

しかしながら、夕食にはまだ時間があるため、その前に定番の観光スポット、ニューハウンへ。コペンハーゲンの中心街、ストロイエを抜けた辺りにある運河「新しい港=ニューハウン」沿いには、たくさんの出店やカフェがずらりと並ぶ。クリスマス目前ということもあり、町全体が楽しげだ。その後に向かったのは、デンマークデザインセンター(DDC)。いま活躍しているデザイナーや、若手のデザイナーの展覧会を開催、展示するこのセンターは、ミュージアムショップを見るだけでも、そして一階のカフェに行くだけでもおすすめだ。時間がある人は、ぜひ展示も見て欲しい。毎回、初めて見るデザインや、将来活躍するだろうデザイナーの作品に出会えるのだ。


コペンハーゲンの観光名所「ニューハウン」。色とりどりの建物が並ぶ。

とにかくコペンハーゲンはカフェ、レストランがたくさん! これから夕食を食べに集まってくる人たちを待ち受けるように、夕方になればお店の前には椅子、テーブル、ブランケット、そしてロウソク。

犬もやはり冬は厳しいと見える。日本と違うのは、それが「服」ではなく「防寒着」と呼ぶにふさわしいこと。

そしていよいよ、夕食の時間がやってきた。それぞれタクシーに分乗し、15-20分くらい走る。コペンハーゲンの中心地から離れた住宅街だ。我々を迎えてくれたのは、すでに孫が20歳くらいにもなるという老夫婦。しかしながら、ここでいただく家庭料理は本当においしい。待ちに待ったサーモンもいただけたし、チキンのクリーム煮もおいしい。もちろんポテトは必ず出てくる。こってりとしていない料理は、日本人の口に合いやすい。

夕食はデンマークの家庭料理を楽しんだ。クリームの中にはポテトとチキンが。あたたたく、とろとろのクリームと合わせるチキンがおいしい。

ゆっくりとした食事中、お互いの国のことについて話したり、夫婦の昔話を聞いたりしていると、あっという間に夜中だ。リビングでコーヒーをいただいてから、ホテルへと戻る。デンマークでは蛍光灯というものはない。ほのかに灯すロウソクが、やっぱり北欧には欠かせない。


【11月24日(土)・4日目】 SAS・ロイヤルホテル

今日は土曜日。ツアー終盤のイベントは、アルネ・ヤコブセンが設計し、家具やインテリア、食器にいたるまでデザインした「SASロイヤルホテル」だ。しかも、当時のままの姿が残る「606号室」。ここは見学することができず、実際に予約して宿泊するしかないのだ。とはいえ、ジュニアスイートのこの部屋は一泊軽く10万円を超える。ツアーに参加したみんなも、この部屋を楽しみにしてきた人も多い。もしかしたら一生に一度の経験かもしれない。

コペンハーゲン中央駅を出てぐるりと見渡せば必ず見つかるSASロイヤルホテル。高層ビルのようなモダンな建物だ。最上階がレストラン。
SASロイヤルホテル606号室。みんな座って、動こうとしない。それも無理はない。ヤコブセンがこのホテルのためにつくったのが、エッグやスワンといった名作なのだ。

606号室は、ヤコブセンがデザインしたオリジナルをほぼそのまま残している。606号室にはホテルのコンセプトカラーである淡いグリーンのエッグチェア、スワンチェア、そして希少なドロップチェアが並ぶ。とりあえず座ってみる。ベッドに寝転んでみる。トイレに入ってみる……。宿泊客なのだから、自由に使ってもいいのだ。みんなは順番にそれぞれのチェアのすわり心地を楽しみ、ゆっくりとコーヒーをいただく。自分の家に、こんな家具があったら……。と、しばし夢を見てしまった(笑)。いつかはエッグチェアが欲しい。

この後、特別にホテルの許可をもらい、最上階にあるレストランへ。このレストランにはホテルのスイート、ビジネスなどの部屋の宿泊客しか入れないのだ! デンマークでは二箇所しかないミシュランの星つきレストランのひとつである。付近にはこれより高い建物がないので、コペンハーゲンを360度見渡すことができるのだ。もちろん、ここにもヤコブセンのチェアが並ぶ。しばらくこの風景を楽しんだ。

SASロイヤルホテル最上階のレストラン。ヤコブセンの家具で統一され、360度ぐるりと見渡す風景は最高。コペンハーゲン全体が見渡せる。

【11月25日(日)・5日目】 空路帰国の途へ

日曜日は、すべてのお店が閉まっている。ホテルで荷造りをしていると、明るい日差しが差し込んできた。この季節、日差しはかなり珍しい。最後になって、ようやく太陽を見ることができた(笑)。

今回宿泊したスクエアホテルは、ストロイエが目の前にあるコペンハーゲンのまさに中心。静まり返った街並みも、やっぱりいい。しばらく散歩してみる。あと少しで、空港へと向かわないと。ああ、やっぱりデンマークはいい。次回のツアーはスウェーデン、そしてフィンランドに行きたい。さっそく次のツアーを考えつつ、コペンハーゲンを離れ、空港へとみんなと向かった。

日曜日の朝、ちょっと雨が降った後に太陽の光。
雲の上にでれば、どこまでも澄んだブルー。
このブルーがまた見たい。
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