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北欧デザインツアー報告 そのA
北欧デザイントラベル
〜デンマーク デザインの巨匠アルネ・ヤコブセンを巡る旅〜
鉄道でめぐる旅 フィンランド・デザインツアー第2弾はコチラ
■ 日程  2007年11月20日〜11月26日 5泊7日
■ 場所  デンマーク コペンハーゲン
旅の詳細はこちら

雑誌「北欧スタイル」から生まれた、北欧デザインツアー。アルネ・ヤコブセンをテーマに、自然と暮らしを愛するデザインの国、デンマークを旅しました。その模様をツアーに同行した、「北欧スタイル」桑原編集長によるレポートでお伝えします。
ツアー報告その@ ツアー報告そのA ツアー報告そのB

【11月21日(水)・2日目】そのA 美術館、『クロ』に宿泊

オードラップゴー美術館では建築をしばし眺め、ルイジアナ美術館ではカフェでヤコブセンのセブンチェアに座る。そして、ルイジアナ美術館で外せないのが、豊富に揃うミュージアムショップだ。キッチンツールやテーブルウェア、文具、ファブリック、ポスターなどが並び、デザイン好きにはたまらない空間だ。今回も、ミュージアムショップにいた時間がいちばん長かったような……。

部屋はツインで広々。素朴だが必要十分な施設。ただしバスタブはなく、シャワーのみ。
今回宿泊したクロ(SKULDELEV KRO)の外観。古い木造の建物が多いが、カラーはかわいらしい。

それぞれ買い物をした後は、今日の宿泊先に向かう。初日の中心街にあるホテルとは異なり、「クロ」と呼ばれる宿泊施設に泊まることになっている。かつて、王様が移動する際に使った街道沿いにつくられたレストラン兼宿泊施設に端を発するこの施設は、いまでもあちこちに点在している。洗練されたデザインホテルとは異なり、歴史を感じさせる雰囲気はじゅうぶん。デンマークの田舎に来たという感覚を味わせてくれる。

この日の夕食のメインはビーフ。シンプルな塩味が利いたスープの後に、ビーフの肉料理。肉料理はポークのほうが多いが、デンマークでよく見られる定番メニューだ。もちろんここでも、クリスマスビールをいただく。
メインの肉料理。カリカリに焼かれておらず、やわらかいビーフがおいしい。
デンマークの人がよく飲む「Tuborg」のビール。もちろんクリスマスバージョン。

【11月22日(木)・3日目】その@ フリッツ・ハンセン社

前日にコペンハーゲンの中心地から離れ、ヤコブセンの作品めぐり、ルイジアナ美術館、そしてクロに宿泊したのは理由がある。そう、ヤコブセンのデザインした椅子を現在も作り続けるフリッツ・ハンセン社の工場を見学するためだ。コペンハーゲンから離れた郊外にあるため、旅行者にとってはアクセスがいいとは言えない。また工場見学も個人旅行では難しいということもあり、今回のトラベルで最も楽しみな場所のひとつだ。

左:フリッツ・ハンセン社の外観。社屋もモダンだ。大きなガラスと照明が美しい。資源を大切にするため、材料である木を周囲に育てているというのが北欧らしい。この建物のなかで、スワンやエッグチェアが作られている。
右:こちらはセブンチェアやアントチェアを作っている工場。

フリッツ・ハンセン社には、エッグチェア、スワンチェアに代表されるクッションのきいたイージーチェアと、セブンチェア、アントチェアのスタッキングできるチェアをつくる二箇所の工場がある。今回は二箇所とも見学することができた。

工場内は残念ながら撮影禁止だったのだが、ロビーに並んだ名作は撮影自由。もちろん僕もずらりと並ぶ名作に、順番に腰掛けてみた。ヤコブセンの名作もいいが、ポール・ケアホルムの家具はやっぱりいい。金属のフレームがモダン。

入り口付近はショールームになっている。フリッツ・ハンセン社が誇る名作椅子が揃っている。50年以上前にデザインされたヤコブセンのチェアも、まったく古さを感じさせないことに、改めて偉大さを感じる。ここでは自由に椅子に腰掛けることができる。
これがポール・ケアホルムがデザインしたPK-25。ヤコブセンと同時代に活躍したデザイナーだ。

工場を見学した後は、なんと社員食堂でのランチ。自由に食べ物をとるバイキング形式で、チーズ、サラダ、肉、ドリンクなどが揃う。食堂に並ぶ椅子は、もちろんセブンチェア。新色のレッドが並ぶさまは壮観だ。天井も高く、明るい日差しが差し込んでくる。なんて贅沢な食堂だ……。その一角には、セブンチェアのカラーバリエーションが並べられる。オールカラーを一度に見られる機会もあまりない。食事の後は、ふたたびロビーに戻り、ディスプレイされたチェアに腰掛けてみる。なかでもヤコブセンのエッグチェアはみんなの人気を集めていた。

これが社員食堂とはうらやましい! 広々とした空間に、のんびりとした時間が流れる。ここでなら、余裕をもって働けそうだ。セブンチェアのカラーバリエーションも並べられている。
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