北欧デザインツアー報告 その@
北欧デザイントラベル
〜デンマーク デザインの巨匠アルネ・ヤコブセンを巡る旅〜
鉄道でめぐる旅 フィンランド・デザインツアー第2弾はコチラ
■ 日程  2007年11月20日〜11月26日 5泊7日
■ 場所  デンマーク コペンハーゲン
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雑誌「北欧スタイル」から生まれた、北欧デザインツアー。アルネ・ヤコブセンをテーマに、自然と暮らしを愛するデザインの国、デンマークを旅しました。その模様をツアーに同行した、「北欧スタイル」桑原編集長によるレポートでお伝えします。
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【11月20日(火)・1日目】 空路、コペンハーゲンへ

成田空港からデンマークのコペンハーゲンへと向かう直行便は、約11時間のフライトだ。日本から欧州へと向かうなら、北欧が最も近いということはあまり知られていない(北周りだからロシアのモスクワが最も近いといえば近いが)。ヨーロッパの玄関とも呼ばれるコペンハーゲンのカストラップ空港は、世界で最も美しい空港と呼ばれ、デザイナーが手がけたチェアや照明、カートなど見逃せないアイテムばかりだ。そして、その空港に降り立つのならば、航空会社はスカンジナビア航空(SAS)を選びたい。


機内食はデンマーク料理、とまではいかないが、ナイフ&フォーク、ソルト&ペッパーのパッケージが北欧デザイン。

日産マーチの「SASレッドバージョン」も見かけた。

スカンジナビア航空の美しい機体。地上作業車も、同じカラーでコーディネート。

「SASカラー」と呼ばれる、ブルー、レッド、シルバー、グレーが組み合わされた機体のカラーリングは、最も美しい航空機だと思う。まずはこの機体に乗り込むところから、北欧へのデザイントラベルは始まっているのだ。日本時間の20日11時頃に出発すると、コペンハーゲンには同日16時過ぎに到着する。冬になれば、緯度が高い北欧は15時にもなれば夜のように薄暗い。空港の美しい照明や木材、ガラスを用いた空港の美しさに触れれば、長いフライトの疲れも消え去るようだ。

さっそくタクシーに乗り込み、コペンハーゲン中心地へと向かう。カストラップ空港はアクセスもよく、30分も走れば到着だ。到着した日はすでに真っ暗だったので、夜はとりあえずツアー参加者のみんなとコペンハーゲンの中心街「ストロイエ」を歩いてみた。日本でいえば銀座。歩行者天国のこの通りは、クリスマスシーズンということもありとにかくディスプレイが美しい。

ストロイエの街並みの様子。クリスマスまで一ヶ月以上あるが、すでに街はクリスマスモード。北海道よりもはるかに寒いが、そんなことも気にならずにどんどん歩く。

【11月21日(水)・2日目】 ストロイエ、ヤコブセンの建築探訪、ヤコブセンレストラン、美術館

2日目の朝、ホテルを出発しストロイエに。デンマークの靴ブランドeccoのショップに向かう。今回のトラベルの特典として、ツアー客のみんなに一足ずつプレゼント。長旅を楽しむなら、快適な靴がいちばんだ。eccoの靴があればひと安心。みんな好みの一足を手に、いよいよ今回の旅の目的でもある、デンマークが生んだデザインの巨匠アルネ・ヤコブセンの設計した「ベルビュービーチ」「同シアター」「ヤコブセンレストラン」へと向かう。「セブンチェア」や「アントチェア」で知られる彼は家具デザイナーと思われがちだが、建築家は家具を設計することは当たり前。ヤコブセンが設計した集合住宅を加えたこの一帯は高級リゾートでもある。

はやる心を落ち着かせながら、まずは「ベルビューシアター」へ。ここに入るには事前予約が必要だ。1935年の設計とは思えないほど、モダンな空間は竹が用いられるなど、どこか日本との共通点を感じさせる。こうして自然を大切にし、自然の素材を巧みに用いるからこそ、北欧デザインは日本人に受け入れられやすいのだろう。

ヤコブセン設計の「ベルビューシアター」。約70年前の設計とは思えないモダンさ。木材はいい具合に使い込まれている。時を経ても変わらない魅力はヤコブセンならではだ。

eccoのショップはストロイエのど真ん中。みんな好みの一足をゲット。歩きやすいeccoはトラベルにはありがたい。

その後は、隣のヤコブセンレストランへ。みんながこの日いちばん楽しみにしていた、ランチをここでいただく。家具はビンテージ級の古いものばかりだが、もちろんすべてヤコブセンのデザイン。ナイフ&フォークのカトラリーもヤコブセン。ディルが載ったフィッシュなど、デンマーク料理を楽しめる。もちろんビールもおいしい。ランチタイムは、ツアー参加者のみんなとしばし北欧デザインやヤコブセンについて談笑。やっぱりみんな北欧が好きなんだ。


ヤコブセンレストランでランチコースをいただく。

前菜の後にフィッシュのフライ。デンマーク料理にはかかせないハーブの一種、ディルを添えて。

デンマークならビールも欠かせない。昼からのんでしまう(笑)。
ヤコブセンレストランは、まさにビンテージクラスのセブンチェアが並ぶ。古くなっても味のある革ばりのチェアは欲しくてしかたない。
照明はデンマークの巨匠、ポール・へニングセンのアーティチョーク。これもいたるところで見かける名作だ。

その後、後ろ髪をひかれつつ、すぐ横にあるヤコブセン設計のベルヴィスタの集合住宅を見つつ、同じくヤコブセンが設計したガソリンスタンドへ。何度見ても、この造形は美しく、1937年設計とは思えない。みんなも冷たい風が吹くなか、何枚も写真を撮っていた。やっぱりヤコブセンのデザインは美しい。

この後、再びバスに乗り込み、次の目的地である「オードラップゴー美術館」そして「ルイジアナ美術館」へとドライブ。モネやセザンヌといったフランス印象派の名作を収蔵するオードラップゴー美術館は、作品はもちろん建築が見モノ。イラクの女流建築家、ザハ・ハディトの設計によるモダンな建築だ。続いて訪れたルイジアナ美術館は、今回のツアーには欠かせないスポット。というのも、カフェに並ぶチェアはアルネ・ヤコブセンの「セブンチェア」。ヤコブセンレストランで文字通りおなかいっぱい状態だが、まだまだヤコブセンと北欧デザインツアーは続くのだ。

ヤコブセンレストランから車で数分いくと見えてくる、ガスステーション。ヤコブセンのデザインとひと目でわかる個性的なデザインだ。継ぎ目のない柱から天井へとつながる造形が美しい。

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