 |

第1回/デンマーク50〜70年代ヴィンテージ家具の魅力
|
北欧家具と言ってもそれぞれに特長があり、影響を受けたヨーロッパ諸国によって系統も分かれます。例えばスウェーデンはネコ足など装飾的でどこかフランスより。かたやデンマークは、バウハウス(ドイツ)の影響が見て取れます。デンマークのよさは、無駄を排したその理念をうまく取り入れつつ、自国のデザインを作り上げたところです。
|
|
|
特長がないのが特長――。シンプルで機能的なデンマークの50〜70年代の家具はこう言われることがあります。この時代に活躍したデザイナーは、ハンス・J・ウェグナーやアルネ・ヤコブセンなどそうそうたる顔ぶれ。彼らはみな、デンマークの近代家具デザインの父と呼ばれているコーア・クリントンから教えを受けています。クリントンの理念は、「シンプルで、一般庶民が買える量産家具を作る」。彼は人体寸法や生活用品から標準寸法を確立するなど多くの功績を残したのはもちろんのこと、さらにそれを後世へ受け継ぐべく、ウェグナーやヤコブセンなど、多くの優れたデザイナーを育成しました。
|
 |
|
クリントンの教えを受けたデザイナーが花開いたのが50〜70年代です。その当時のデンマークは、住宅事情があまりよくありませんでした。体形が大柄なうえ、部屋も狭いわけですから、いかに空間を効率良く使うかというところに工夫が求められるわけです。ダイニングテーブルにはエクステンションが付いていて来客時にはプラス4人くらいの席を設けられるとか、ブックケースだけど食器棚としても使える。さらにそこから天板が引き出せるようになっていてちょっとした書き物もできる、などデザイナーたちの創意工夫が感じ取れます。使い勝手がよく、装飾が限りなく少ない。ゆえに現代でも、既存の家具に新たに加えても馴染みやすいのは当然で、日本でこの時代のヴィンテージ家具が好まれるのもうなずけます。
|
 |
|
50〜70年代のデンマークヴィンテージ家具が人気の理由は、デザイン的に優れているだけでなく、素材である「チーク」にもあります。水に強く丈夫で、年月を重ねると紫外線の影響などで褐色に変化してきます。この褐色を求めて、ヴィンテージをあえて選ぶ人も多いとか。ところがこれだけ多くのチーク材家具がありながら、デンマークには自生していません。ではなぜこんなにもチークが重用されたのでしょうか? それでは次回はこのチークについて紹介をしていきましょう。
|
 |
|
スカンジナビアン・ファニチャーサービス(SFS)
東京都世田谷区玉川台2-2-3
TEL 03-3708-2266 FAX 03-5717-3531
営業時間:平日12:00〜20:00
土日祝日11:00〜20:00
(水曜日定休)
http://www.e-sfs.com/ |
 |
 |
|
|
|
|
|