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オートバイ_日本一を探す旅・Vol.24 「笠間〜土浦」

日本一流の茨木食。をプロデュース

オートバイ_日本一を探す旅・Vol.24 「笠間〜土浦」

「茨城に行く」ソレは決めていたが「何をするか」と考え込んでしまった。「茨城県の冬の名物と言えばアンコウ鍋でしょう」と言う のもありきたりでつまらない。「ウ〜ン」と考え込んでいると突然電話が鳴った。出てみると、霞 ヶ浦市で定食屋をやっているジャジャ丸君から。「どうした?」と聞くと「店で新しいメニューを考えているんですけど、良いものが思い浮かばなくて」とのコト。そこで俺は閃いた、「ヨシ! 日本一で新メニューをプロデュースしようじゃないか!」と。
そうと決まれば話は早い、仲間内から今回の相方を誘い出すコトにした。板前の経験がある彼は、仲間内のイベントでソノ腕を振るっているノダ。相方に事情を話すと「それは俺向きですね」とニコニコ。ありきたりな食材じゃなくて「茨城に新名物を創る、イバラKINGな味を目指して今回の旅は行くからね」と俺がまくしたてると「望むところだ」と相方も鼻息荒く応えてくれたノダ。

旨いモノに見合う器作り 笠間でロクロの深さを知る

茨城の新しい味を創作する旅、俺達はハッシとバイクに跨がった。相方は小回りが利くようにと ビューエル、俺はどんな道でも走り抜けられそうなV-Storm、コノ2台ならどんな場面でも乗り切るコトが出来るだろう。
「何処に向かうんですか?」と相方が聞いて来た。俺は地図を見ながら「先ず笠間」と応えた。「笠間に何か旨い物があるんですね」と興奮気味な相方に「イヤ俺もアテが無いからさ、器を作ってる町なら何か情報が得られるかも知れないし、焼き物作ってみたいだろ」と告げ、俺達は一路笠間へと走り出したノダ。
茨城県の北中部に位置する笠間は、言わずと知れた笠間焼で有名な町。せっかく茨城食を創るのだったら器だって茨城製がイイに決まっている。俺達は途中のコンビニで教えて貰った「桧佐陶工房」へやって来た。ココは飛び込みでもロクロや手ひねりで陶器を作るコトが出来るというノダ。
最初に言っておくが、陶芸ってのは面白いゾ〜。何が面白いって、作り手の心が「これでもか」とばかりに現れるノダ。俺達が挑んだロクロなどは、モロにソレが出る。
何人もの先生の中から、俺達には若くて可愛い先生が就いてくれたから大変。ひと通り指導を受けて各々のロクロに陣取り製作開始。
後ろから可愛い先生が見ているハズ、ココは一丁カッチョ良くスーっと形を作って褒められたい、まるで思春期の少年のような気持ちだ。しかし、イイトコを見せようと思えば思う程、途中で「ワニョンワニュン」と形が歪んでしまう。そんな俺を尻目に相方は「筋が良いですね」等と褒められたりするから更に心中穏やかでは ない。負けるか、と鼻息が荒くなればなる程「ワニョン」と来る。
泣きそうな気分になっていると先生が「ココをこうすれば」と優しく手ほどきしてくれた。「デヘヘ」と調子を取り戻した俺も、無事に作品を作り上げたノダ。

桧佐陶工房
住所:茨城県笠間市下市毛43-1
TEL:0296-72-0198
営業時間:AM8:00〜PM5:00
料金:電動ロクロ(粘土4kgセット)1人2100円、焼成160円/100g
詳しくはWEBサイト(http://www.hisatou.co)を確認のコト

オートバイ_日本一を探す旅・Vol.24 「笠間〜土浦」

知れば知るほど納豆は凄い でも、やっぱり苦手なの

オートバイ_日本一を探す旅・Vol.24 「笠間〜土浦」

さあ本題の食材探し、と思ったのも束の間、陶芸の面白さに夢中になり過ぎて「食材のヒント」を 聞くのを忘れた。信号待ちで「どうするか?」と考えていたら「チョット行きたい所があるんですヨ」と相方が前に出た。
「一体ドコに行くんだ?」と思いながらついて行く。「ドコ行くのさ」と聞いても「行けば分かりますヨ」と教えてくれない。そして目的地が見えた瞬間、俺は悟った。「止めようゼ〜」「イヤ、ここは外せないでう」と、やって来たのは「タカノフーズ」、有名な「おかめ納豆」の会社だ。関西出身の俺は納豆が苦手。しかし、ダダを捏ねる俺を相方の豪腕が館内へと引きずって行く。
中は当然納豆臭くて……と思ったら、ココは納豆博物館、納豆工場は別にある。見学するウチ「納豆って実は凄いカモ」と思ってしまった。日本の伝統食で成人病関係に滅法強いというのだから、後厄の俺としちゃ気になるファクターが多すぎる。……食べなきゃ。

タカノフーズ 納豆博物館
住所:茨城県東茨城郡小野川町野田字大沼頭1542
TEL:0120-58-7010
営業時間:M9:00〜PM4:00
休館日:年末年始
入館無料(団体は要事前連絡)
コラーゲン納豆は一部量販店で限定販売中。
水戸工場は見学可能(要予約)

生命力満タンの霞ヶ浦名物レンコン&ナマズでGO!

路肩にバイクを停め、土手を駆け下り「ソレ分けて下さいっ!」とレンコンを収穫中の小松崎さんに声をかけた。最初は訝し気に俺達を見ていた小松崎さんだったが、事情を話すと「日本一の霞ヶ浦産レンコンを宣伝してヨ」と快く採れたての逸品を分けてくれた。
小松崎さんに別れを告げ、宿で仕入れた情報の場所へ湖岸を走る。霞ヶ浦大橋に近い場所が目的地だ。「おぉ〜い! こっちこっち〜!」と俺達を笑顔で迎えてくれたのは山野水産の山野社長。ココ山野水産は食用鯉業界では名のしれた会社。「何だ鯉かぁ」と思うのはチョット早い。「こっちだ」と、社長が案内してくれた生け簀を覗き込むと、何か大きなモノが「ユラッ」と動いている。「コイツが凄いんだ」と、網を社長が手繰り寄せていく。次第に正体不明の大きなモノがハッキリ見えてきた。次の瞬間、「バシャ〜ッ!」と大きな飛沫を上げ水面を割ってソイツがライズ。「何だぁ〜!」と驚く俺達に社長は笑いながら「ナマズだよ」と一言。
近年、霞ヶ浦では外来魚のナマズ(チャネルキャットフィッシュ)が繁殖しているそうで、コイツを今回の料理に使ってはどうか? とのコトナノダ。しかし世間のナマズに対するイメージは「気持ち悪い」「泥臭いに違いない」など偏見に満ちたモノばかり。「喰ってみれば分かるさ。さぁ、一丁さばいてみるか」と言う社長に、相方が「俺にもやらせて下さい」と志願。
まな板の上のナマズは体長60cm程で、社長曰く「これくらいのが旨いんだ」とのコト。まず社長が さばきかたの手本を見せる。
ウナギのようなヌメリがあるノデ、最初に尾びれを釘で打ち付け、魚体を固定してさばく。流石は長年大きな鯉をさばいているだけに、豪快かつ繊細で包丁使いが速い。
相方も、今まで扱って来た魚たちとは勝手が違い過ぎるナマズに悪戦苦闘しながらも、見事に3枚に下ろしていく。
刺身を頂いてみると、コレがバカ旨。その容姿からは想像出来ない奇麗な白身は脂がのって旨味が 強い。相方も刺身を味わいながら「これッ! コイツを使わないとダメですヨ!」と叫んだノダ。

山野水産 こいや
山野水産で直接買い付けは出来ないノデ、ナマズが欲しいなら「霞ヶ浦漁業協同組合連合会(TEL:029-821-6388)」へ。骨や皮を取り除いたモノ(フィレー)を真空パックで宅配してくれるそうだ。
参考価格は100円/100g

オートバイ_日本一を探す旅・Vol.24 「笠間〜土浦」

最上の材料、入手完了 後は仕上げの料理づくりダ!

オートバイ_日本一を探す旅・Vol.24 「笠間〜土浦」

コラーゲン納豆、レンコン、ナマズ。素晴らしい食材が手に入った旨をジャジャ丸君に電話し、俺 と相方は彼の待つ「あたりや食堂」へと急いだ。
霞ヶ浦南岸の美浦村、国道125号沿いにソノ店はある。初めて訪れたときから感じたが、コノ店は何故か落ち着く。「食堂」という名前からイメージする、旧き良き昭和の匂いがそうさせるのか。
あたりやの若大将ジャジャ丸君コト高橋昭勝君が、俺達を座敷に誘う。座敷に陣取った俺達は、集めた食材を前にメニュー会議に突入。俺は試食係ナノデ、相方とジャジャ丸君が仕切って行く。
相方は素材を仕入れたそれぞれの場所で聞いた調理法を語り、ジャジャ丸君と共にアレンジを加えて行く。傍目で見ていて思ったガ、店の新メニューを創る作業と言うヤツは大変。元々ココは人気店ナノデ、手間がかかり過ぎると店が回らなくなる。そして日常の延長線上、普段着の店と言うスタンスも崩せないノデ、価格も抑えなければ通常メニューとして定着させるノガ難しくなってくる。
「やりたいコトと出来るコト」のウエルバランスを2人の包丁人と1人の野次馬は2時間程も話した。
すると、業を煮やした相方が「とにかく何か作ってみましょう」とジャジャ丸君と厨房へと消えて行く。待つコト暫し、2人が戻って来た。「方向性を決めたいんで試食をして下さい」と、相方は唐揚げにされたナマズと照 り焼き風に焼いたソレ、ジャジャ丸君はウナギの蒲焼きの様なモノを持って来た。

オートバイ_日本一を探す旅・Vol.24 「笠間〜土浦」

ナマズは調理の仕方でこうも食感が違うモノか、と驚かされる。唐揚げは極めて軽くフンワリサックリ。照り焼きはブリブリとした食感で味わい深い。「どっちも捨て難いなぁ。で、ジャジャ丸君のは、ナマズの蒲焼きなの?」と聞くと、さにあらず。おろしたレンコンに小麦粉を混ぜて焼き海苔に塗り、蒲焼きのタレで焼いた精進料理で言うモドキ料理。
「コレもうまいねぇ! レンコンの味が活きてるヨ」。手応えを得た2人は再び厨房へ戻って行った。

あたりや食堂
住所:茨城県稲敷郡美浦村大谷1621
TEL:TEL029-885-2016
営業時間:AM11:00〜PM8:00 火曜休
良い意味での昭和臭さが落ち着く店。家族連れ、カップル、演歌歌手、DJ、ミュージシャンなどお客も多彩

完成!霞天丼、なまず天そば 胃袋大満足の新メニューが今!

「試食は好感触、2人は一体どんなメニューを出して来るのか?」とワクワクしながら1人で待つ。味に対する妄想を膨らませ、ヨダレを堪えていると「お待たせしましたぁ」と2人が戻ってきた。
並んだ料理は3パターン。定食の形をしたモノは、先程試食した料理が全て並んでいる上にコラーゲン納豆が添えられ、ナマズのつみれが入った吸い物が付く隙の無い布陣。ただし、品数が多いだけに手間が相当かかる。
「作り置きはしたく無いんですヨ、だから……」とジャジャ丸君が残念そうに言う。「出来たてを出したい」それを聞いてしまうとコノ形態は諦めるしかなさそうだ。
そこで、2人でコレなら、と作って来たのが天ぷら蕎麦と天丼。コレなら通年出すコトが出来て、店の定番メニューとしてもバッチリだ。特別料理にしないコトが「食堂」には大事ナノダ。
「天ぷら蕎麦? 変わり映えしないなぁ」と思われるカモ知れないが、天ぷらがエビからナマズに代わっただけで表情がガラッと変わる。フワフワのナマズ天ぷらが少し甘めのダシを吸って抜群の旨さ。
天丼に至っては、ジャジャ丸君が俺達に負けずに仕入れて来た「江戸崎かぼちゃ(1個数千円するらしい)」まで載っている。ナマズ=フンワリ、レンコン=サックリ、かぼちゃ=ホックリと変化に富んだ「茨城味・夢の共演」がココに完成、コイツは必食ダゾ!

オートバイ_日本一を探す旅・Vol.24 「笠間〜土浦」

今回の日本一は?「一次産業の底力を見た」

オートバイ_日本一を探す旅・Vol.24 「笠間〜土浦」

完成した2つの新メニューの名前をみんなで決めた。ナマズが主役の「なまず天そば」と、霞ヶ浦周辺で獲れたモノばかりで構成した「霞天丼」デアル。少々直球過ぎるカモ知れないが、分かりやすさで勝負ナノダ。
新メニューの名前も決まったトコロで、今回の日本一を考えた。気軽に陶芸を楽しめる桧佐陶工房、納豆の更なる可能性を追い求めるタカノフーズ、日本一の生産量を誇る霞ヶ浦産のレンコン、迷惑がられがちな外来種ダガ、絶品味のナマズ。様々な出会いがあったが、印象に残ったのは一次産業に携わ る人達の「消費者に美味しいモノを届けたい」と言う真摯な姿勢だ。ソノ現場を目の当たりにすれば、美味しい食材が更に美味しく感じるコトだろう。食わず嫌いの我がままなど言わなくなるに違いない。
俺のような好き嫌いの多い者にですらそんなコトを感じさせてくれた一次産業に従事する人達を今回の日本一とする。
悩んだ挙げ句ダガ日本一も決まり、新メニューも完成して一安心。すると相方が「末飛登さんばっかり食べちゃって、俺も何か喰いたいな。ジャジャ丸君、俺もナマズ天そばと霞天丼作ってヨ」「そ うですね。それと末飛登さん、コラーゲン納豆ありますケド食べます?」「イヤ……お腹いっぱいだから……」みなさんも健康の為に美味しいモノを食べましょうね。

意外となコトに情報が極端に少ない茨城県 というコトは穴場だらけ、見つけた者勝ちダ

オートバイ_日本一を探す旅・Vol.24 「笠間〜土浦」
茨城をまわるのに常磐自動車道は便利だ。桧佐陶工房は友部ICから国道355、笠間市街の看板に従えばOK。納豆博物館は俺達の通った道の他にも千代田石岡ICから国道6、国道355と繋ぐ方が分かりやすいカモ。ホテル湖北は土浦北ICから土浦駅を目指す。山野水産は霞ヶ浦の北岸、あたりや食堂は国道125を利根川方面に走れば、大谷交差点のそばにある
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