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【Telly's Collection】 『F18ホーネット』

F18ホーネット


大空の覇者がプロペラからジェットにかわって60年。リノに集まる人たちは、エントラントも観客もオーガナイザーも、みな往年のプロペラ機が大好きなことはいうまでもないが、ジェットの魅力はまた別である。空を飛ぶという点では同じともいえるし、まったく違う種類の機械のようでもある。

ジェット戦闘機の最初の記憶は、映画『ゴジラ』の中でロケット弾を放つ自衛隊のF86セイバーの特撮シーンだった。また中学生のころ、故郷の町で航空ショーが開かれて、セイバーやゼロ戦、飛燕を見るために、開催中、毎日自転車で通った。どれもただのドンガラで、いわば実寸模型だっだが、間近に飛行機を見ることは初めてだったので、それでもずいぶん興奮したことを思い出す。ロッキードF104までは模型で知り、その後のミラージュ、ファントムあたりからは、中東戦争やベトナム北爆の報道で知るようになる。当時はファントムや、空母から発進するクルセイダーなどの映像が、ニュースで日常的に流れていたものだ。

リノのヘリテージフライトは、ヘルキャット、ベアキャットに、ジェット黎明期のFJ4Bフューリー、F18ホーネットと、海軍の歴史に欠かせない4機の編隊飛行。ホーネットはコンパクトで丸みをおびたスタイルのためか、F14や15ほどの威圧感はない。フューリーはセイバーとは兄弟のような飛行機で、姿もセイバートうりふたつ。ゴジラの記憶とともに妙に懐かしい気がした。時代の異なる4機は、帰還しなかったパイロットたちに祈りを捧げる、ちょっとセンチメンタルなアナウンスをバックに、静かに悠然と飛行した。



  


テリー佐原
1952年 長野県松本市生まれ
1975年よりフリーランス
自動車、アウトドア、模型などの分野を中心に幅広く活動中
 



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