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【Telly's Collection】 『WARLOCK』

WARLOCK


リノで見られる大戦機はレース用に仕立て直したスペシャルだ。軍用のままの塗装リノに行ったら忘れずに公式プログラムを買おう。出場する機体やパイロットの紹介はもちろん、ディスプレイフライトのサンダーバーズ、アクロバットなど、年鑑としての価値も十分にあり、15ドルはお値打ちだ。写真はとても美しく、本誌でも活躍中の“フレッド”藤森氏、“KEN”桜井氏などの作品も掲載されていて、眺めているだけでも楽しい。

プログラムでパイロットやオーナーのインフォメーションを見てゆくと、現役や退職したパイロット、エンジニアなど航空業界の人が大多数だが、ほかにも投資コンサルタント、法律関係、不動産業、農業などさまざまな職業の人たちが参加していることがわかる。そのなかに「クロップダスティング」という職業があった。辞書を引いてみると農薬散布とある。農薬散布のかたわらレースに出るその人は、T‐6『WARLOCK』のオーナー・パイロット、ALGOSSさんであった。

WARLOCKは、T‐6クラスのゴールドレースの常連で、過去2度、チャンピオンに輝いている。機体の美しさは最高レベル。つややかなブルーの機体と、要所要所にちりばめられたクロームのパーツがいかにもアメリカ的な仕上がりだ。胴体にはスタッフや協力者の名前がずらり。アカデミー賞を受賞した俳優が、関係者や家族に延々と感謝の言葉を述べるが、あれと似たような気分になる。そして過去の戦績がびっしりと並ぶ。その歴史は熱心なアマチュアだからこそ成し遂げられた重厚なもの。カッティングマシンによらない、手描きの文字がとてもいい。これからも毎年1行ずつ、この文字が増え続けることを願いたい。



  


テリー佐原
1952年 長野県松本市生まれ
1975年よりフリーランス
自動車、アウトドア、模型などの分野を中心に幅広く活動中
 



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