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【Telly's Collection】 AT-6 CLASS SILVER MEDAL

AT-6


リノ・エアレースの花形はアンリミテッド・クラスだ。マスタングやベアキャットに加え、スーパーコルセア、双発のタイガーキャットまで、さまざまな大戦機が乱舞する。そのパフォーマンスはまちまちで、トップ集団とそれ以外とでは大きな差があるようだ。レースのスタート直後はまだしも、その後は完全にバラけての周回となることもしばしば。ひいきの機体が飛ぶ姿を見るだけでも感激ではあるものの、翼を接するようなデッドヒ−トが常に展開するわけではない。

一方、AT-6クラスは最高に楽しい。不調でレースをキャンセルする飛行機も少なくないが、T-6は8機そろってヨーイドン! が楽しめる。また、イコールコンディションの規定で性能が拮抗しているから2、3機でのヒートが随所で見られる。レースの楽しさは、やはり抜きつ抜かれつ、あるいは大接戦であることはクルマも飛行機も同じだ。F-1とプロダクションカーレースやストックカーレースとのちがい、というイメージがそのまま当てはまる。

日曜日の早朝、AT-6シルバークラス最後のレースが始まる。横一直線に並んだ8機のテキサンがホームパイロンに向かって一斉にスタート!上下左右にみっしりとかたまって、かなり深く曲がる2番目のパイロンに突っ込んでゆく。

AT-6に親近感を感じるのは、その姿が子供の頃いたずら描きした「どれでもないヒコーキ」そのものだからだ。星型エンジンのすぐうしろにキャノピーがあり、胴体の後尾に三角の尾翼がある。ゼロ戦に模して映画の撮影で使われたのもうなずける。あの形が自分にとってのヒコーキの原点なのだな、と思えた。



  


テリー佐原
1952年 長野県松本市生まれ
1975年よりフリーランス
自動車、アウトドア、模型などの分野を中心に幅広く活動中
 

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