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Vol.067・シンセサイザー式受信機と2.4GHz受信機
以前の記事「「クリスタル交換式受信機」の仕組み」
では「クリスタル」というパーツを取り付けて同時に複数のR/Cカーを走らせるための「クリスタル交換式受信機」を紹介しました。今回はクリスタルを使用しない「シンセサイザー式送受信機」と「2.4GHz帯送受信機」を紹介します。
クリスタルを使わない「シンセサイザー式送受信機」
クリスタル交換式の送受信機は、周波数を変更するために複数のクリスタルを持たなければなりません。一方「シンセサイザー式送受信機」は、その部分を簡素化できます。クリスタルの代わりに受信機や送信機自体に備えられたダイヤルを使い、アナログラジオの要領で周波数を決定。それぞれを同じ番号に合わせれば信号のやりとりができるシステムです。
シンセサイザー式はクリスタルを必要としませんが、使用する周波数はクリスタル式受信機と同じ27MHz帯と40MHz帯。レースやサーキット、イベントでは周波数が管理されているため混線は起こりませんが、近くで別のR/Cカーを同じバンドで走らせていた場合などは混線してコントロールを失ってしまうこともあります。
自動で周波数を変える「2.4GHz送受信機」
最近注目されている2.4GHz帯は、主に産業や科学、医学用機器の高速通信用に利用されている周波数帯。身近なものではノートパソコンに搭載されている無線LANや携帯電話のブルートゥースなどに採用されています。R/Cの分野ではこれまで、電波干渉など技術的課題があったため2.4GHz帯の使用は許可されていませんでした。しかし安全に電波を利用できる環境が整ったと判断され、ようやく許可が下りたというわけです。
2.4GHzを使用する「2.4GHz送受信機」が27MHz/40MHz帯を使用するクリスタル交換式受信機やシンセサイザー式受信機と大きく異なるのは、使う周波数を自動的に検出してくれる点。27MHz/40MHz帯では同じ周波数を選んでクリスタルを交換したり、ダイヤルで調整しなければなりませんでした。しかし2.4GHz受信機は、2.4GHzの周波数を自動的にスキャンし、個体を識別します。つまりユーザー自身でバンドを調整することなく、送信機と受信機が2.4GHz内にある使用可能なバンドを選び出してくれるのです。
直進性が強い2.4GHz帯
2.4GHzがR/Cの周波数として使用できるようになったのはごく最近のこと。そのため、今後の技術的な進歩が大いに期待されます。
2.4GHz帯は非常に直進性が強い電波なので、障壁があると電波が通過できなくなります。ただ、障壁といってもビルや巨大な岩など大きな遮蔽物に限られるので、多少の障害物であれば電波が妨害されることはありません。しかし水中では電波が反射してしまうため使用不可能。そのためボートなど水上を走らせるモデルなら2.4GHz帯を使用できますが、R/C潜水艦の場合は従来の27MHz/40MHz帯が必要です。
もともとアメリカやヨーロッパを中心に広がっていった2.4GHz帯送受信機は、日本のドライバーたちに導入を待ち望まれていたシステムです。そのため現在は各メーカーから数多くのモデルが作られています。送受信機がセットになっているものや、送信機に2.4GHzのモジュールが内蔵されているものなど、新しいモデルが続々発売。バリエーションも初心者向けからハイエンドモデルまで数多くあるので、R/Cを始めて最初の送信機に選ぶユーザーも増えているようです。
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