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イクソ Bernard Peres氏 インタビュー

1/43スケールを中心に精密製の高いダイキャストモデルを世に送り出しているixo。同社の歴史からコンセプト、そして今後の戦略までを同社社長のB.ペレス氏にインタビュー。

イクソ B.ペレス氏インタビュー

ixotop
●まずはイクソというブランドのヒストリーからお聞きしたいと思います。
イクソというのはご存知のように会社名ではなく、ミニカーのブランド名で、私の会社であるプレミアム・コレクタブルズ・トレーディング社(以下PCT)とソニック社が共同で製作しています。PCT社はモデルカーの企画とマーケティングを行っていて、働いているのは私を含めて10名に満たない数です。ソニック社は中国にあり、実際の開発や生産を担当しています。ソニック社は、現在ではさまざまなトイの製造を行っていますが、以前はコンピュータの筐体を作っていた会社で、鋳造や組み立てなど高いノウハウを持っている会社です。

●2社が共同でダイキャストモデルカーの製造を始めたのは何年からですか?
ミニカーの製造・販売を始めたのは1999年末からです。最初は非常にこじんまりした体制のスタートでした。製造に携わる従業員を合わせても200人しかいなかったのです。


●ところで、イクソというブランドネームには、どういう意味があるのでしょうか?
意味は特にないのですが……(笑)。まず、短い名前で覚えやすい名前を、と考えました。「」にはいろいろな意味があるのですが、それに日本でも有名なブランデーの名前「XO」をくっつけて……(笑)そうすれば日本のコレクターにとって非常に親しみやすい名前になるでしょう?

●本当ですか?
いえいえ、冗談です(笑)。でも、短くてインプレッシブな名前を、と考えたのは本当のことですよ。

●イクソというブランドについて……PCTではどんなコンセプトをもって企画・販売していこうと考えているのですか?
現在のミニカー市場にはふたつの大きな流れがあると思います。ひとつは雑誌に付録として付いているような廉価なミニカーマーケット、そしてもうひとつがホビーとしてコレクションすることが目的とされる精密なダイキャストミニカーのマーケットです。現在私たちはそのどちらも手がけているわけですが、これらを両立させてミニカーマーケットをより大きくしたいと願っています。


●さて、日本のコレクターが今、注目しているイクソ・ブランドの製品のひとつにフェラーリシリーズがあるのですが、今後どのような車種がどれくらいリリースされるのかを教えていただけますか? ferrari
現在の予定では、ひと月に2アイテムずつリリースすることを目標としています。現在はリリースが始まったばかりですが、序盤のシリーズとしては比較的新しいモデルを中心にリリースしていく予定です。
●ちなみにこれらのモデルは、すべて実車で採寸するというようなオーソドックスな方法で作られているのですか?
古い車種に関しては一台一台採寸を行い、さらにさまざまな角度から撮影をして、原型を製作するという昔ながらの方法を採っています。新しい車種に関してはフェラーリ車からCADデータの供給を受けて製作しています。

●現在、日本で発売されたフェラーリシリーズはすべてロードカーでしたが、今後レーシングカーもラインナップに加わってくるのでしょうか?
ロードカーベースのレーシングカーに関しては、現在のシリーズに加えていく予定です。ただしF1に関しては「ラ・ストーリア」シリーズとして別の展開を行っていく予定です。

●ラ・ストーリアですか? 興味深いですね……その内容についてもう少し詳しく教えてください。
「ラ・ストーリア」は、過去から現在までのフェラーリF1モデルをフューチャーしたシリーズです。外箱は本のようなデザインで、中には写真とモデルのヒストリーを綴った小冊子が入る予定です。これを集めていくことで、本を集めるように飾ることもできます。私たちは「ラ・ストーリア」で、新しいコレクションの楽しみ方を提供したいと考えているのです。

●このシリーズは全部で何車種販売される予定ですか?
今予定しているのは56車種です。これを毎月1〜2アイテムずつ発売していきたいと思っています。

●他のイクソ・ブランドのアイテム……例えばWRCシリーズやル・マンシリーズ、それにフェラーリシリーズなどのリリース数などから考えると、非常に速く多いペースですね。ひとつのモデルを作るのに、だいたいどれくらいの開発期間がかかっているのですか?
この「ラ・ストーリア」シリーズも、もともとは出版社の企画からスタートしたもので、その開発期間はクレイジーともいえるくらいにタイトなものでした(笑)。だいたい6〜8カ月くらいの期間を開発開始からデリバリーまでにかけています。

●車種選定から発売まで6〜8カ月ですか!? それは非常に速いスピードですね!
市場のニーズは常に変化しています。そのニーズに合わせて着実にモデルを送り出していくことが大切ですので、あまり長い開発時間をかけてはいられないのです。もちろん、だからといって、クオリティに妥協しているということではないので、安心して買ってください(笑)。

●わかりました。次に今後の展開ですが、イクソ・ブランドとしてこれから推し進めていこうというようなシリーズは?
当面は、まったく新しいものではなく、現在進行しているシリーズのものを着実にリリースしていきたいと考えております。WRCシリーズ、ル・マンシリーズ、モトGPシリーズ、そしてフェラーリシリーズですね。WRCもル・マンも今後はクラシカルなモデルのリリースを積極的に行っていきたいと思っています。フェラーリに関してはロードカーとF1シリーズの定着が最大の目標です。



●では、少し質問の趣向を変えさせていただいて……今日本では、オークションなどで一部のミニカーが非常に高額で取り引きされているのですが、そのことについてどう思われますか?
コレクタブルなモデルが純粋に希少価値で高値になるのは特に問題はないと思います。日本にはフリーマーケットなどがあまり普及していないようなので、オークションでの取り引きが多くなるのも理解しています。ただ、単なる転売によって利益を得ようと考える人が増えてくるのは悲しいですね。私たちはコレクションをしてもらうためにモデルカーを製造・販売しているのであって、長くそのモデルを愛してもらいたいと思っています。さらに、オークションの出品者のなかには、モデルを改造して“イクソのスペシャルモデルだ”と偽って売っている人がいたり、雑誌の付録=イクソ・クオリティではないものをイクソの製品だと言って売ったりしている人たちがいるのは困ったことです。これは私たちにとって非常に不利益なことになります。

●わかりました。ところで、ペレス社長ご自身はどんなクルマに乗っているのですか?
私は今、ミニクーパーに乗っています。現行型のほうです。
●他には何に?
いえ、この一台だけですよ。このクルマは非常に気に入っているので、私自身でドライブして、いろいろな場所に行っているんです。
●ベンツやポルシェ、フェラーリなどに乗りたいとは思わないのですか?
以前乗っていたときもありました。けれど、マカオ(注:PCT本社事務所はマカオにあり、ペレス氏もマカオに在住)で運転するにはベンツのような大きなクルマは必要ないんです。それにミニクーパーは乗っていて楽しいクルマですから、私はコレで十分満足なんです。
●では、最後に日本のコレクターに向けてメッセージをいただけますか?
みなさんの“ハイクオリティな製品への欲求”にはいつも敬意を表しています。ときにはその要求が非常に高く、製品化するのに困難を伴うこともあるのですが、少しでも、満足のいただける……これはクオリティと価格の両面ですが……製品を送り出せるよう、今後も努力していきたいと思っていますので、イクソ・ブランドを今後もよろしくお願いいたします。
●今日は長い時間、本当にありがとうございました。

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