ご利用ガイドお問い合わせサイトマップ  
sideriver.com こだわる大人のための趣味と生活のポータルサイト


07ミニカー業界のキーマン AUTO ART

オートアート
2007年インターナショナルトイフェアでのAUTO ARTのブース
ミニカーファン:
日本のコレクターにとって、オートアート社は「非常に実車メーカーに近い感覚をもったメーカー」というイメージがあります。


ジミー・イー社長:
ありがとうございます。私たちはオートアートという社名のとおり、自動車をアートとして捉え、それをファンに提供することを目指しています。もちろんミニカーはそのなかでもっとも重要なものですが……。自動車のアクセサリーやアルミホイールなども手がけることで、トータルとしての自動車ホビーに貢献したい、と考えているのです。



ミニカーファン:
そんなオートアート社の2006年はいかがだったでしょうか?


ジミー・イー社長:
我が社もそうですが、ミニカー業界全体にとって2006年は非常に難しい年だったと思います。あらゆるコストが上昇したからです。例えば原材料となる亜鉛は、以前に比べて3〜4倍も高くなりました。工場の人件費も40〜50%アップ、電力費もアップすると同時に供給不足も発生したのです。オートアートは自社工場をもっているのですが、供給不足はいかんともしがたく、昨年は自家発電装置を用意したくらいです。当然これもコストアップにつながりましたね。

ミニカーファン:
どのメーカーでも、コストアップには苦労されているのですね。


ジミー・イー社長:
それを価格に反映させればいいのかもしれませんが、それでは消費が冷えこんでしまう。どんなに販売価格をアップさせたとしても10〜15%が限界だと思っています。あとは利益率を削るしかないのです。

また私たちは、本格的ホビーの1/18スケールを生産していますが、これとは違う廉価な1/18……私たちは"大衆市場の1/18"と呼んでいるのですが……がありますよね。この市場のメーカーの多くがコスト高のために撤退し、いくつかのメーカーはホビーモデルの1/18を作り始めています。これはコンペティターが増えるということで、オートアートにとって脅威になる可能性もありますね。

ミニカーファン:
そういうことを聞くと、2006年のミニカー業界は非常に難しかったと実感しますね。


ジミー・イー社長:
そんななかでも私たちは数多くのクルマをリリースすることで、売り上げを伸ばしてきました。特に日本市場については、R32GT-Rなどでの成功があり、結果としてオートアートの成功を支えるものとなりました。先日再販した1/18スケールの787Bも売り上げに大きく貢献してくれた一台です。


オートアート
写真左)60年代のモンスターを現代に蘇らせたフォードGT。写真右)スウェーデンのKoenigsegg。このCCRは388km/hの最高速記録車で、おそらく初のスケールモデルだろう


ミニカーファン:
R32GT-Rや787Bは、コレクターにとって非常に魅力的な、ハイクオリティのモデルだったと思います。そういったモデルの期待を2007年もできるのですね?


ジミー・イー社長:
もちろんです。2007年はより多くのメーカーがミニカーホビーのマーケットに参入してくることが予想されます。そんななかで勝ち残っていくには、製品のクオリティを上げ、付加価値の高いものを提供していく……これがファーストステップです。そのいっぽうでモデルリリースの数はそう多くならないと思います。現代はユーザーが非常に厳しい目でモデルを観察し、本当にいいものだけを購入する傾向が強い。ですから、"大量生産の薄利多売"よりも"高くてもいいものを確実に購入してもらう"ことが重要なのです。

ミニカーファン:
現在、日本のコレクターの多くは比較的年齢層が高いこともあり、いいものにはお金を出す傾向があります。


ジミー・イー社長:
それはうれしいことなのですが、いっぽうで少し不安もあります。それは若い年齢層のとり込みが期待ほど進んでいないことです。今の若い人はミニカーを買う前にいろいろな買い物の誘惑があります。携帯電話などの家電品などはその最たるものです。この年齢層に受け入れられるような物作りをすることが重要でもあるのです。ただし先にお話ししたように、高い付加価値があるものを少ない生産量で提供することは、マーケットの現状をふまえたうえでは現実的な目標となります。

ミニカーファン:
オートアートの製品は非常にクオリティが高いですね。


ジミー・イー社長:
それには理由があります。私たちはオートアートの専用工場をもっているのです。専用工場があれば生産技術の向上もスケジュールのコントロールも容易です。ひとつのブランドをひとつの工場で作る……これは簡単そうで、非常に難しいことです。

ミニカーファン:
その工場はどれくらいの規模なのですか?


ジミー・イー社長:
現在3000人以上の工員がミニカー製造に従事しています。この規模はけっして小さなものではありません。この人数を維持するのは簡単ではありませんが、オートアートのクオリティを維持、向上させていくためには必要不可欠です。
ミニカーファン:
2007年モデルの中で、特にオススメなクルマを挙げていただけますか?


ジミー・イー社長:
まず1/12スケールではフォードGTとブガッティ・ヴェイロンですね。現代デザインのスタイリッシュさを忠実に再現した自信のモデルです。1/18スケールではベンツやポルシェなどでしょうか。なかでもクラシックなベンツは今後、積極的にリリースしていきたいですね。

ミニカーファン:
1/43スケールはいかがですか?


ジミー・イー社長:
1/43は特にこのクルマ……というものはないのですが、近いうちに可動ギミックを備えたモデルをリリースする予定です。これまでもフロントタイヤが曲がるというのが、オートアートの特徴でしたが、これをさらに一歩進めたものとなるでしょう。オートアートのブランドとして発売するか、まったく別のブランド名を与えて発売するかは決定していませんが、いずれにしても近い将来、皆さんのお手元に届けることができると思います。

ミニカーファン:
それは今回のフェアで展示されているのですか?


ジミー・イー社長:
残念ながら展示していません。これからのインフォメーションに期待していてください(笑)

ミニカーファン:
御社は1/43スケールよりも1/18スケールに力を入れている、という印象を受けたのですが……。


ジミー・イー社長:
たしかにモデルリリースの内容を見ると、そう受け取られるかもしれませんね。しかし私たちは1/43スケールも積極的に送り出していくつもりです。日本は1/43スケールが中心だということもよくわかっています。期待していてください。

ミニカーファン:
わかりました。では最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。


ジミー・イー社長:
私たちにとって、日本のマーケットはとても大切です。2007年は、その日本のコレクターの方々に喜んでいただけるような製品作りを心がけていきたいと思います。具体的には日本車のクラシカルなモデルや最新型の高級車などです。具体的な車名を今すべてお話しすることはできませんが、必ず満足してもらえるハイクオリティなモデルとなることをお約束します。オートアートが提供するハイクオリティなホビーの世界をぜひ堪能してください。

またオートアートは、香港(香港島)に素敵なショールームをかまえています。香港にお越しの際には、そちらにもぜひお立ち寄りください。ミニカーホビーの楽しさを堪能できますよ。

ミニカーファン:
ありがとうございました。



ミニカー最新刊の紹介
ミニカーコレクション最新ガイド
ミニカーファン
Vol.25
\1,365(税込)
ミニカーファン
Vol.24
\1,365(税込)
ミニカーコレクション最新ガイド
\1,470(税込)
ミニカーファンPlus
パトカーバイブル
\1,890(税込)
ページトップへ