コトの始まりは、1941年に勃発した第二次世界大戦。アメリカ政府は全米の製造業者に物資統制を勧告して、あらゆるディテールの簡素化を迫りました。厳しい制約の中で、さまざまな工夫をもって編み出されたアイテムが大戦モデルです。
リーバイスもその例外ではなく、さまざまな仕様変更を余儀なくされました。シンチバックやサスペンダーボタン、それにブランドの発展を担ったリベットまでも省略。さらにデニムのオンスダウンまで求められましたが、高品質がウリのリーバイスはそこだけは譲らず、逆にオンスアップを図って「丈夫なワークウエアづくり」の理念を守り通します。がらりと変更されたこれらのリーバイス商品には、頭にSimplified(簡素化された)を意味するSが表記され、製造は1946年まで続きました。
簡素化されたのはジーンズだけではありません。写真は、506XXのデザインから、ポケットのフラップが省略された「S506XX」。戦時中のモデルには汎用品の月桂樹がデザインされたドーナツボタンが採用され、通常5つのフロントボタンも4つに簡略化されています。 |