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Vol.051/大戦モデルは奥が深い!【リーバイス・S501XX】

数あるリーバイス501XXのなかでもっとも特徴的なのが、1942年〜46年までの4年間のみ作られた、通称「大戦モデル」。コレクターが目の色を変えて探し集めるその魅力とは一体……?

今回は、リーバイス501の大戦モデル「S501XX」に注目します!

簡素化されたディテールが生み出す魅力

Vol.051/大戦モデルは奥が深い!【リーバイス・S501XX】

コトの始まりは、1941年に勃発した第二次世界大戦。アメリカ政府は全米の製造業者に物資統制を勧告して、あらゆるディテールの簡素化を迫りました。厳しい制約の中で、さまざまな工夫をもって編み出されたアイテムが大戦モデルです。
リーバイスもその例外ではなく、さまざまな仕様変更を余儀なくされました。シンチバックやサスペンダーボタン、それにブランドの発展を担ったリベットまでも省略。さらにデニムのオンスダウンまで求められましたが、高品質がウリのリーバイスはそこだけは譲らず、逆にオンスアップを図って「丈夫なワークウエアづくり」の理念を守り通します。がらりと変更されたこれらのリーバイス商品には、頭にSimplified(簡素化された)を意味するSが表記され、製造は1946年まで続きました。
簡素化されたのはジーンズだけではありません。写真は、506XXのデザインから、ポケットのフラップが省略された「S506XX」。戦時中のモデルには汎用品の月桂樹がデザインされたドーナツボタンが採用され、通常5つのフロントボタンも4つに簡略化されています。

大量生産なのに一点もの!

Vol.051/大戦モデルは奥が深い!【リーバイス・S501XX】

そんな歴史を背負ったリーバイスS501XXは、バックポケットのアーキュエイトステッチをペイントで描いたり、市販の月桂樹ボタンやドーナツボタンを使用するなど、様々なディテールが変更されます。さらにスレーキに使った廃布の種類などを考えると10種類以上の変更箇所とパターンがあり、それらを組み合わせるとかなりのバリエーションに! 一点一点が微妙に異なる仕様で作られたデニムたち。これが、大戦モデルの人気を支えている大きな理由といえるでしょう。
写真は大戦モデルのリーバイス「S501XX」。ペンキアーキュエイトが施されていたであろうバックポケット(写真下-左)と、デニムを使用したスレーキが特徴的(写真下-中)。ボタンには、ツメ2つで留める簡易的な月桂樹が採用されています(写真下-右)。まさに大戦モデルを象徴する特徴的なパーツが充実した一本です。

Vol.051/大戦モデルは奥が深い!【リーバイス・S501XX】  

大量生産なのに一点もののような多様なバリエーション。そのロジックが魅力の「大戦モデル」に、多くのコレクターがいるのも納得です。次回は久々にスニーカーを取り上げます! お楽しみに。

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