何足あっても満足できないアイテムの代表格がスニーカーですが、実際に買ったところで履くのは定番ばかり。そんな人は少なくないでしょう。それはなぜかというと、デザインが完成されているから。年月を経て愛されるデザインは、今でも変わらずカッコいいものです。 しかし、いくら定番といってもその人気にあぐらをかいているわけではありません。そうした定番スニーカーは常に進化し続けているのです。どのような変化が起きているのか、さっそく見ていきましょう。
まず紹介したいのは、アメリカの老舗「PF FLYERS(ピーエフ フライヤーズ)」。1937年に「PF(Posture Foundation=姿勢の基礎)ソール」を搭載したスニーカーを発表したブランドです。インソール内側に設計された7度の傾斜が理想的な姿勢を維持するのに役立つという機能性の高さもあり、'50〜'60年代にはアメリカで急激にシェアを拡大しました。写真のスニーカー「CENTER HI」は、ナチュラルなキャンバス地。どんなウエアにも似合うため、定番として人気の一足です。
そして、このスニーカーをもとにアレンジを加えたモデルが下の「CENTER XTRA HI」(写真は日本別注カラー)。アッパーに大胆なグレンチェック柄を配しています。履き口を折り返して履くスタイルはハーフパンツとの相性も抜群。すぐにでも試してみたいと思わせる色の組み合わせです。もちろん昔ながらの機能性は健在で、ヒールパッチやホクシングテープなどはそのまま引き継がれています。
「VANS(ヴァンズ)」は当初デッキシューズを中心とするカジュアルシューズブランドでしたが、'70年代、カリフォルニアでスケートボーディングが流行した頃から多くのプロスケーターに愛用されました。今ではスケーターシューズブランドとして認知している人のほうが多いでしょう。 そんなVANSの定番スニーカーといえば、この2足。'70年代にデッキシューズとして販売され、そのグリップ力で多くのスケーターをとりこにした「AUTHENTIC(オーセンティック)」(左写真上)と、それをさらにスケートボーディングに適したものにマイナーチェンジした「ERA(エラ)」(左写真下)でしょう。これらの定番モデルも、同様に進化しているのです。
何が変わったのかは、一目瞭然。写真上はユーズド加工を施したレザーをまとった新生「AUTHENTIC」で、色あせたレトロポップなカラーリングが新鮮です。一方写真下はアッパーにエナメルを採用した「ERA ENAMEL」。素材を変えただけでまったく表情の違うラグジュアリーな一足になりました。 ところが、進化したのは素材だけではありません。VANSといえばヒールパッチに刻まれたメッセージ「OFF THE WALL」が有名ですが、進化した定番ではAUTHENTICがゴールド、ERA ENAMELがシルバー仕様に。こうした細部にもヴァンズらしさが感じられます。
引き続き、進化を続ける定番スニーカーを紹介していきます。次回はコンバースとマカロニアンが登場! お楽しみに。