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趣味side/アメカジの神髄に迫る

Vol.033/ユニオンスペシャルの名器 前編【伝説を支えたミシン】

「ユニオンスペシャル」をご存知でしょうか? これは創業125年を数える、とあるミシンメーカーの名前です。そして、このメーカーはジーンズの伝説を歴史の陰で支え続けた立役者でもあるのです。
今回は、ユニオンスペシャルが生み出したミシンの秘密に迫ってみましょう。

プロフェッショナルなミシン、それがユニオンスペシャル

「ユニオンスペシャル社」はイギリスで創設され、シカゴで大きく成長した企業です。今ではヴィンテージ・デニムといわれる昔ながらのデニムは、その多くがこのユニオンスペシャルのミシンを使って縫製されていました。現代のミシンは1台で何通りもの縫い方ができますが、当時は1つの工程に対して、その工程専用のミシンを使うのが一般的。そのため1つの技術に優れた、いわばプロフェッショナルなスペックをもつミシンが数多く作られたのです。
たとえば写真左は「43200G」という機種で、同社の資料によると、「裾引用二重環用」とのこと。写真右は「U.S.CLASS 6900H」で、2本針、3本糸、環糸タイプ。用途は「ズボンのベルト通しの紐縫いに適す」です。工程ごとに使うミシンが分かれているということの意味がよくわかります。

Vol.033/ユニオンスペシャルの名器 前編【伝説を支えたミシン】

巨大なフォルムで巻き縫いを施す

Vol.033/ユニオンスペシャルの名器 前編【伝説を支えたミシン】

そのユニオンスペシャルのヴィンテージモデルが、実は現代の日本でもいまだに使われているのです。ここでは長野にあるアメカジブランド「フラットヘッド」が所有する中から、それらのミシンを紹介していきましょう。
1つ目は、1960年代に作られた巻き縫い用のミシンです。主にジーンズのお尻の部分に施す巻き縫いに使われるために強いパワーが必要だったこともあり、かなり巨大なフォルム。ラッパという特殊な布の差し込み口に生地を巻いて入れると、2本針でしっかりとデニムを縫い合わせてくれます。

2つ目は、なんと1920年代のものとされる、送り出し腕型ミシン。写真上のミシンの旧型にあたります。無骨で特徴のあるフォルムが男心をくすぐる一台。博物館級ともいわれるほど珍しいユニオンスペシャルですが、ただ飾ってあるだけでなく、いまでも現役で働いているというからさらに驚きです。

ユニオンスペシャルの魅力はこれだけにとどまりません。後編でも名器の数々をご紹介しましょう。お楽しみに。

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