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趣味side/アメカジの神髄に迫る

Vol.014/5年目でわかる革なめし【なめしの真価を研究する】

レザーアイテムは “なめし”の出来次第で品質が大きく変わってきます。今回紹介するのは、時間が経つことで見える“なめし”の真価。革はなめし剤でなめすことで、腐らせずに保存することができます。これによって革本来が持つ、耐水・耐熱性を引き出せるのです。

植物タンニンなめしの工程

昔ながらの植物タンニンなめしは、その原料や方法によって着込んだ時の風合いや表情が決定的に変わってきます。その工程とは、植物の樹皮、根、葉などから抽出した植物タンニンを溶液で溶かし、その中に皮を浸すもの。
近年では、巨大なドラム(太鼓とも呼ばれます)に皮とタンニン溶液を入れ、短時間でなめす方法が主流です。それでも30以上の作業工程があり、広大な設備と時間と手間がかかります。しかしこの工程こそが、使い込むほどに出てくる、革ならではのツヤや馴染みを生み出すのです。また、堅牢で磨耗に強く、伸びと弾性が小さい革を作ります。

植物タンニンなめしの工程

雑誌「ライトニング」では、バズリクソンズの「A-2」を使ってなめしの効果を研究しました。キャメル色に染められたA-2は、熟達した職人の手作業によってアニリン染料が刷り込まれています。

水分や油分を吸収しやすく、定期的なオイル補給で革本来の味を楽しめるのが特徴です。

植物タンニンなめしの工程

5年着用後の変化は?

5年の経年変化の間に、下地の色が日に焼け濃い色合いになりました。これは、もともとアニリン染料によるフィニッシュが薄化粧なため、日焼け具合がより深く現れています。とくにボタン跡や肘まわり、ジッパー付近に濃く出ているアタリが、時間を経た革の味を感じさせます。
またタンニン液のおかげで革に張りが出るのも、年月をかけて革を着込む楽しみのひとつでしょう。

5年着用後の変化は?

今回紹介したように、革はなめしを施すことでヴィンテージさながらの風合いを出すことができます。着込むほどに味を出し、時の経過とともに違う顔を楽しめる、革はまさに生きたファッションアイテムなのです。

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