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趣味side/ミニカーの目利きを極める 

Vol.080/ドライバーで振り返るF1の激闘史 Part.6【日本人】

野球やサッカーに限らず、モータースポーツの世界でも日本人選手は華々しい活躍を見せてきました。過去の戦績を振り返れば、その実力はまだまだ発展途上といったところでしょうか。しかし、日本人ドライバーのポテンシャルは確実に向上しつつあるといえます。その礎を築いてきた、往年の“サムライ”たちをマシンとともにご紹介しましょう。

日本人初のパーマネントF1ドライバー 中嶋 悟

このドライバーなくして日本人のF1は語れない、といっても過言ではないでしょう。日本人初のパーマネントF1ドライバーとなった中嶋悟は1987年、ロータスチームからデビュー。当時27歳だったアイルトン・セナともチームを組み、サーキットを疾走しました。初年度からポイントを獲得するなど、ライバルたちに非凡さを見せつける走りを披露。また、日本人初となるファステストラップも記録し、国内では中嶋の活躍に大きな注目が集まりました。'90年にはティレルに移籍し、翌年に惜しまれながらも引退。しかし、引退後も中嶋の活躍は終わりません。今度は後進レーサーたちの教育者として、佐藤琢磨らの指導にあたりました。

現在は“NAKAJIMA RACING”を率いて、日本のレーシングシーンの発展に努め、さらには世界という大舞台をも射程圏内に収めようとしています。彼の息子である中嶋一貴は、現在F1で活躍する日本人ドライバーのひとり。父親譲りの熱いドライビングで、世界の強豪を相手に奮闘しています。写真は、現役当時の中嶋のマシン。発売当時のミニカーは、現在のものと比較すると品質面では物足りない部分もありますが、特にキャメル・イエローに彩られたマシンはミニカーコレクターの間で非常に人気の高いモデルです。F1に限らず、キャメル・イエローを採用しているマシンは数多くあるので、コレクター心をくすぐるアイテムともいえるでしょう。

日本人初のパーマネントF1ドライバー 中嶋 悟

逆境を跳ねのけるドライバー 鈴木亜久里

逆境を跳ねのけるドライバー  鈴木亜久里

国内レースを経て'89年、鈴木亜久里はF1シーンにデビューを果たします。しかし、デビュー当初のザクスピード・ヤマハのマシンはトップマシンに比べて性能に差があり、見せ所は全くといっていいほどありませんでした。不遇の1年を乗り越え、'90年にはローラ・ランボルギーニに移籍。さっそくその実力を発揮した鈴木は同シーズン、日本人初の表彰台(3位)という快挙を達成しました。

しかし、これで満足しないのが鈴木亜久里のスゴいところ。スポーツプロトタイプカー選手権にも、F1と同時に参戦することを表明したのです。頂上への飽くなき挑戦を始めた鈴木は、自らの経験値をさらに上げようと努力を始めます。ところがまた波乱が……。バブル崩壊のあおりでチームが大幅に資金援助を減らされ、さらにはチーム名称を改称したことがレギュレーションに抵触。'90年はチームのコンストラクターズポイントを剥奪されてしまいました。その後も苦難は続きます。'92年にフットワークに移籍した後も好成績を残せず、'93年にはチームがF1からの撤退を表明し、'94年にはF1浪人と呼ばれる時代を迎えることに。スポット参戦や他レースとの兼ね合いもあり、満足にレースシーンで活躍できないという状況でした。

'95年に引退した後は自らF1チーム「スーパーアグリ」を立ち上げますが、資金難から残念ながら2008年に撤退しました。今後の再起に期待したいものです。写真は彼が駆った歴代のマシン。ステアリングを握る勇姿が記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

驚異のアスリート魂 片山右京

'92年、ヴェンチュリー・ラルースからデビューした片山右京は、異色のレーサーと呼ぶことができるかもしれません。現在の片山は、モータースポーツはもちろん、その活躍の場をなんと登山、自転車の世界にまで幅を広げています。世界の高峰を目指すその姿は、F1の舞台で活躍したという事実とともに、片山の新たなるアスリートとしての成長を予感させるものです。

この向上心は、F1マシンを駆る片山の時代にもしっかりと現れていました。デビュー年には開幕3連続で完走し、新進ドライバーながらその存在感を大いにアピール。'93年にティレルに移籍すると、シーズン中に与えられた慣れない新マシンを3レース連続で完走させます。翌年には5位入賞2回、6位入賞1回を果たし、ライバルを脅かしました。驚くべきはF1と並行してル・マンへ参戦し、さらには4000m級の高山登頂にも成功していること。驚異的な体力と精神力には脱帽です。写真はF1時代のマシンたち。さらに活動の幅を広げる片山に注目しましょう。

1/43 Vodafone Mercedes MP4/22 2007 L. Hamilton

ところで皆さんは、1964年という早い段階で、日本のメーカーがF1参戦を果たしていたことをご存じでしょうか。次回は、サーキットを縦横無尽に駆け巡った純国産、日本初のF1マシンに焦点を当てて歴史を振り返ります。

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