Vol.064では、モーターレース界を華やかに盛り上げた酒造メーカーのモデルをご紹介しました。今回は、ファッションメーカーにスポンサードされたマシンをピックアップします。じつは、アパレル関係のモータースポーツ界への支援は意外に多いのです。その理由は、数多くの若者男女が集まるサーキット場におけるブランドの宣伝効果にあるといわれています。高級ブランドからベビー用品まで、多彩なメーカーがレースを盛り上げているのです。
フランスが誇る世界的なファッションブランド「イヴ・サン・ローラン」。この高級ブランドによってスポンサードされたのが、メルセデスの「ザウバー C9」です。モデルに刻まれた「KOUROS(クーロス)」は、イヴ・サン・ローランの香水ブランド。1981年に男性向けに発売され、いまもなお多くの人々から愛される香水です。 ブランドイメージである黒を基調にしたパッケージイメージをベースにデザインされたザウバーは、'87年のル・マン24時間レースを疾走。結果は惜しくもリタイアでしたが、健闘した61号車と62号車がマックスモデル(ミニチャンプスの兄弟ブランド)からリリースされています。
19世紀半ばから150年以上もの歴史をもつ「Fruit of The Loom(フルーツ・オブ・ザ・ルーム)」。アメリカ発祥の老舗服飾メーカーである同ブランドは、肌着などのインナーで絶大な支持を獲得しました。 フルーツ・オブ・ザ・ルームのスポンサードマシンでは、ドイツで人気のGr.5選手権に参戦した「ランチア・ベータ・モンテカルロ」が有名です。ブルーのボディにフルーツの鮮やかなブランドロゴをあしらい颯爽と登場したこのクルマは、人々に強いインパクトを与えました。写真は、ベストモデルからリリースされた一台。ミニチャンプスからは「BMW 320i」のフルーツ・オブ・ザ・ルーム仕様のミニカーも発売されています。
フランスのパリに拠点を置く子供服の専門メーカー「Jacadi(ジャカディ)」。1978年に誕生したこのブランドは、新生児から12歳児までのアパレル・ファッションを展開。なかでもベビー服においては、世界中で定評のあるブランドとなっています。ジャガディは、1995年のル・マン24時間レースに出場した「マクラーレン F1GTR LM」をスポンサード。このクルマは総合5位に入賞する好成績を収めています。 写真はミニチャンプスが過去に販売したモデル。ちなみにサイドボディをよく見ると、フランス国旗の上にスイスの高級腕時計メーカー「フランクミューラー」のロゴも入っています。
ほかにもホンダをスポンサードした「FILA」や、ポルシェをスポンサードした日本人にも馴染みの深い「伊太利屋」、ドイツの一流ブランド「HUGO BOSS」など、さまざまなファッションメーカーが積極的にレースをスポンサードしていました。次回からは、2008年10月に日本グランプリを迎えるF1を追っていきたいと思います。お楽しみに!