現在に至るスパークの成功は、レジン(樹脂性の素材)を用いた製法によるものといっても過言ではありません。同ブランドはコストが安い代わりにひとつの型で製作できる台数が限られるレジン製のデメリットを、幅広いバリエーションを小ロットで製作できるメリットとして生かしました。レースの世界においてはマシンの進化が早く、同じ車名でも細部が違ったりバリエーションが複雑だったりするため、ミニカーコレクターにとっては、全てを集めたくなるものです。しかしダイキャストモデルメーカーでは大量生産が前提となるため、細かいバリエーションが作れないのです。もともとスパークの社長はレースに造詣が深く、ル・マンも毎年のように取材に訪れているため、資料は十分。ル・マンのように歴史が長く、ラインナップに底がない“レース”を軸にモデルを展開する方針は、まさに成功のカギだったのでしょう。ちなみに写真は’07年出場の「Porsche 997GT3 RSR Team Flying Lizard Motorsports No.80 LM2007(1/43)」。デカールメーカーの協力で実現したこのモデルからもスパークの個性的なブランドセンスが伺えます。 |