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趣味side/北欧デザインと共に暮らす

Vol.069/北欧の教会建築Part.2【ヘルシンキ・ミュールマキ教会】

Part.1に引き続き、北欧の教会建築をご紹介します。今回は、ヘルシンキ郊外にある「ミュールマキ教会」に注目。高い天井からいくつものペンダントライトが吊るされ、幻想的な空間を作り出しているこの教会は、北欧の人々がどれだけ「光」を大切にしているかを物語っています。

2つの光が作り出す聖なる空間

ミュールマキ教会は1980年、フィンランドの建築家ユハ・レイヴィスカによって設計されました。レイヴィスカは'95年にカールズバーグ建築賞を授賞したことで知られる、フィンランドを代表する建築家の一人。自然との調和を重んじた彼の作品は、世界中から高い評価を得ています。

ミュールマキ教会最大の魅力は、自然光と照明が作り出す幻想的な光の空間。ゴールドボディが印象的なペンダントライトはレイヴィスカ本人の手でデザインされたもので、高低差のあるレイアウトによって、まるで浮遊しているように見えます。レイヴィスカは照明を雨のように無数に吊るすことで、空間に神々しさを表現したのです。

さらに、教会はたっぷりと自然光が差し込むよう設計されていて、時間や季節によって大きく表情が変化します。自然と人工という2つの光を取り入れているからこそ、ミュールマキ教会には神秘性をともなった美しさが宿っているのです。

2つの光が作り出す聖なる空間

随所に施された美しいデザイン

随所に施された美しいデザイン

ミュールマキ教会の魅力は、光溢れる空間だけではありません。まず注目したいのが、階段状に構成されたパイプオルガン(写真左)。36音栓を組み合わせることで無限の音色を奏でることができるパイプオルガンは、照明と同様に高低差がつけられていて、教会の幻想的な雰囲気を一層高めています。

また、ブロックをいくつも組み合わせたように見える外観も大きな特徴(写真右)。ミュールマキ教会には、こうした「一見アトランダムに見えるデザイン」が随所になされています。レイヴィスカは1つひとつ緻密に計算したうえで教会を設計し、作品全体に一貫性を与えたのでしょう。

日照時間の少ないフィンランドの人々にとって、太陽はもっとも尊いもの。そして照明は、太陽と匹敵するほど大切なものです。それら2つが美しく組み合わされたミュールマキ教会は、北欧という土地だからこそ生まれた作品といえるでしょう。

○ミュールマキ教会
住所:Uomatie 1,Vantaa Helsinki Finland
Tel:+358-9-8306-440




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