生涯をかけて庶民のために美しい家具を作り続けたデザイナー、ボーエ・モーエンセン。彼は自身の作品以外に、多くの名作家具をリ・デザインしたことでも知られています。今回は、英国式の革張り椅子をリ・デザインした「ウイングバックチェア」と「ウイングバック2Pソファ」をご紹介。モーエンセン最後の代表作となったこれらの椅子には、彼のデザイン哲学が集約されています。
18世紀ごろのイギリスに見られる伝統様式である「ウイングバックチェア」をモーエンセンが最初にリ・デザインしたのは、1939年のこと。しかし納得のいくものは作れず、彼は何度もデザインをし直すことになります。 彼がこの椅子を完成させるまでに要した時間は、実に24年。この形にたどり着くまでにモーエンセンは多くの作品を発表し、デザイナーとしてのオリジナリティを獲得していきました。完成したウイングバックチェアは英国特有の気品と彼の感性が見事に調和した作品となり、いまでも世界中の人々に愛されています。