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趣味side/北欧デザインと共に暮らす

Vol.062/北欧の教会建築Part.1【フィンランド・テンペリアウキオ教会】

北欧には、ほかの国々にはない個性的なデザインの教会建築がいくつも存在します。北欧の教会はヨーロッパの中世から残るロマネスクやゴシック調のものとはまったく趣が異なり、シンプルでモダンなものばかり。凝った意匠が施されているわけではありませんが、光と影をうまく使った独特の雰囲気を楽しむことができます。

岩盤を掘り抜いたドーム状の教会

ヘルシンキの都心部にある「テンペリアウキオ教会」は、北欧の教会建築を代表する作品のひとつ。岩盤を掘り抜いて作ったこの教会は圧倒的なスケール感があり、世界中から高い評価を得ています。

薄暗いエントランスから中へ進むと目に飛び込んでくるのが、険しい岩盤に囲まれたドーム状の大空間。高さ5〜9mの岸壁に囲まれた内部には、都心の喧騒とは無縁の静かな空間が広がっています。

ここで注目したいのが、壁の岩肌。掘削したドリルの跡が残っていたり、ところどころから水が染み出ていたりと、北欧の自然の荒々しさが随所に表現されています。森や湖、針葉樹林などの自然に囲まれたフィンランドだからこそ、こういったデザインが生まれたのでしょう。

岩盤を掘り抜いたドーム状の教会

光によって変化していく建物の表情

光によって変化していく建物の表情 壮観な佇まいのなかでも特にインパクトが大きいのは、巨大な円盤状の天井。教会を訪れると誰もが口をあんぐりと開け、しばらく頭上を見上げるばかりだといいます。この天井と岩壁の隙間から差し込む白い光が、教会全体に静謐な雰囲気を与えているのです。

そして日が傾くと天井のレンブラントライトに明かりが灯り、教会はまったく別の表情を見せます。岩肌が照らされ、パイプオルガンが輝きを増すと、それまでの険しく荒々しい雰囲気が消えて柔らかな印象に……。こういった設計の妙が、この教会を魅力的にしている理由のひとつなのです。

テンペリアウキオ教会 ○テンペリアウキオ教会
住所:Lutherinkatu 3 Helsinki Finland
Tel:+358-9-494-698
見学:月・水〜金


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