ご利用ガイドお問い合わせサイトマップ
sideriver.com こだわる大人のための趣味と生活のポータルサイト


趣味side/北欧デザインと共に暮らす

Vol.056/ポール・ケアホルムの籐椅子【PK24・PK22】

51年という短い生涯で、多くの名作を残したポール・ケアホルム。彼はスチールやステンレスなど、木以外のさまざまな素材を用いて多くの作品を作ったことで知られています。今回は特に、座面に籐を用いた作品に注目。シンプルなデザインのなかに、ケアホルムの美学を見ることができます。

ハンモックチェアと呼ばれた「PK24」

シンプルでシャープな印象を与える「PK24」は、ケアホルムが自邸のためにデザインした一脚。別名「ハンモックチェア」と呼ばれるこの椅子の最大の特徴は、座面を自分好みの角度に調節できるところ。シートを前後にスライドさせることで角度を自在に変えられるので、気分に合わせたさまざまな座り方ができます。それを可能にしているのが、ゆるやかな曲線を描くベースにシートを乗せるというシンプルな設計。無駄を排したミニマルな美しさと、ゆったりとした心地よさの両方を楽しむことができます。

ケアホルム邸は海沿いにあり、PK24に座れば対岸にスウェーデンが見える絶景が広がっていたといいます。ケアホルム本人も、この椅子にゆったりと腰かけ、リラックスした時間を過ごしていたのかもしれません。

北欧デザインと共に暮らす

ちなみにPK24の脚に使われている素材は、ほかの作品には見られないステンレス。ケアホルムはスチールを好んで使っていたので、そういった意味でも珍しい一脚といえるでしょう。

名作「PK22」にも籐素材のチェアが存在

北欧デザインと共に暮らす ケアホルムの代表作である「PK22」にも、籐で作られたモデルが存在します。革張りの洗練されたイメージと異なり、籐を用いたモデルは、温かみがあって柔らかな印象です。シートに革を用いたモデルと同様、耐久性に優れていて、荷重をかけても足が開いてしまうことはありません。

有機的な素材と無機的な素材を組み合わせるのは、ケアホルム作品の大きな特徴のひとつ。籐とスチールを用いたPK24は、彼の美学を十分に堪能できる一脚なのです。

北欧デザインの黄金期、フィン・ユールやハンス・J・ウェグナーは、木を用いた名作家具を次々と生み出していました。そんな時代に金属と革、籐などの素材を組み合わせて家具を作っていたケアホルムは、異色の存在だったのかもしれません。しかし作品を見ればわかるように、その造形美と品格の高さはデンマークデザインそのもの。素材は変わっても伝統をしっかりと受け継いでいるからこそ、ケアホルムの作品は時が経っても色あせることなく支持されているのです。


インテリア・雑貨最新刊の紹介
雑誌:リアル・デザイン 9月号 雑誌:インテリア・雑貨 雑誌:インテリア・雑貨 雑誌:インテリア・雑貨
リアル・デザイン
10月号
880円(税込)
Discover Japan
980円(税込)
デザインオフィス No.2
880円(税込)
おしゃべりな
デザイン
1,680円(税込)
雑誌[北欧スタイル] 雑誌[デザイン好きのための北欧トラベル案内] 雑誌[住まいの設備] 雑誌[デザイン好きのための北欧トラベル案内]
北欧スタイル
No.15
1,260円(税込)
デザイン好きのための
北欧トラベル案内
1,575円(税込)
デザインで選ぶ
住まいの設備 2008
1,575円(税込)
デザインガイドブック
建築家の仕事(書籍)
1,575円(税込)
ページトップへ