イージーチェア NV-45は、フィン・ユールがヴィルヘルム・ラオリッツェン建築事務所から独立してから初めて手がけた作品です。その最大の特徴は、ため息が漏れるほどの美しいアーム。手作業で丹念に削り出されたアームは、よく見ると肘を掛ける部分だけ少し面積が広くなっているのがわかります。
この作品はフィン・ユールにとって大きな意味をもつものでした。初期の作品ではフレームと座面が一体化していましたが、この作品からはシート部分がフレームから浮いているように見えるデザインになっています。このような設計が椅子のなめらかな曲線をより際立たせ、作品を一層魅力的なものにしているのでしょう。建築家として活躍した、フィン・ユールならではの感性が活きた作品となっているのです。
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