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趣味side/北欧デザインと共に暮らす

Vol.044/子どもと一緒に育つ椅子【ストッケ・トリップトラップ】

普通、子ども用のハイチェアは短い間しか使えないもの。せっかく子どものために椅子を買っても、大きくなったら手放さなければなりません。そこで注目したいのが、ノルウェーの家具ブランドであるストッケ社の「トリップトラップ」。座る高さや奥行きを調節できるので、子どもから大人になるまで使い続けられるという優れものです。

シンプルで親切なつくり

トリップトラップが世界中で30年以上のロングセラーとなっている理由は、その機能性の高さにあるといえるでしょう。

この椅子は、2枚の板をフレームに差し込んで座るという非常にシンプルなつくり。フレームの内側には14段階のスリットが入っています。子どもの成長に合わせて板の差し込み位置を変えることで、座る高さを調節できるのです。

また、奥行きを調節する機能は単に座りやすくするというだけでなく、赤ちゃんに配慮したものでもあります。赤ちゃんは座面が広すぎると背中が背もたれから離れてしまい、なかなか安定して座れません。しかし面積を体に合わせて調整すれば、しっかりと座れるようになるのです。さらに曲げ木で作られたベビーガードを使えば完璧。首の据わった頃から、使用することができます。

北欧デザインと共に暮らす

一生付き合っていける椅子

北欧デザインと共に暮らす デザインを手がけたピーター・オプスヴィックは、Vol.009/ノルウェー発疲れない椅子「バリアブル」で紹介したバランスチェアを設計した人物でもあります。

トリップトラップが考案された当時、世間には2歳以上の子ども用の椅子か大人用の椅子しか売られていませんでした。ピーターは「ひとつの椅子で赤ん坊から大人まで、すべての人が同じ高さで食卓につけないものか」と考え、このような高さと奥行きを調節できる椅子をつくったのです。

そのため、トリップトラップには万人が使える配慮がなされています。座面を下げれば大人でも十分座れますし、ムクのビーチ材を使ってシンプルに仕上げられているので子どもっぽい印象を受けることもありません。また、長く使い続けることによって木製の本体には風格が出てきます。日用品につきものの傷や汚れさえも味だと思えるのは、椅子のデザインが決して古さを感じさせない優れたものだからでしょう。大切に使えば一生ものにできる、頼もしい椅子なのです。

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