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趣味side/北欧デザインと共に暮らす

Vol.033/オブジェのような有機的フォルム【フィン・ユール初期のソファ】

以前に、国王が腰掛けた椅子として有名な「チーフティン・チェア」をご紹介したフィン・ユール。彼が遺した数々の名作家具のなかでも、他の作品とは違った印象を受けるのが「ポエト」と「ペリカン」という初期のソファです。今回は有機的なフォルムがユニークなこれらのソファをご紹介しましょう。

■独特の丸みが愛らしいソファ

フィン・ユール初期の作品となる「ポエト(1941年)」は、当時のデンマークの新聞で連載されていた漫画の主人公からネーミングされた、丸みを帯びた愛らしい印象のソファです。その有機的なフォルムにはフランスのシュルレアリスムの画家、ジャン・アルプの影響が感じられます。横から見ても後ろから見ても美しいフォルムと、包み込まれるような座り心地が魅力です。

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■有機的なフォルムが生む極上の座り心地

「ペリカンチェア(1940年)」もポエト同様、ジャン・アルプやエリック・トメセンといった彫刻家の作品の影響を受けてデザインされた作品です。ギルド展で発表した際は実際に彼らの作品と合わせて展示しています。ペリカンが翼を広げて湖に降り立った姿をイメージしているという情緒的な一面もありますが、両腕で包み込まれるようなフォルムと深めの座面が演出する素晴らしい座り心地という実用性もしっかり持ち合わせています。発表から60年以上経た2001年にハンセン&ソーレンセン社から復刻され、人々に愛されている1脚です。

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もうひとつ、初期の2作品とは異なる、直線基調の端正なフォルムが美しいソファもご紹介しましょう。

「sofa BO-77(1954-1955)」は、ボヴィルケ社から発表されたフィン・ユールにしては珍しく大胆なサイズのソファ。奥行きも540mmと、かなり余裕があるつくりです。ボヴィルケ社のスプリング構造は良質で、他社よりも太いスプリングを使用するため、長い間、腰掛けていても疲れない機能性をもっています。スチールにチーク材のブーツが被せてあるという脚の美しさがいかにもフィン・ユールらしいところです。

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