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Vol.045/シンプルを極めた大人の時計【ブラウン・AB-1・ラムス】
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必要なもの以外を削ぎ落としたシンプルなデザインのプロダクトには、美しさすら感じさせる力があります。今回ご紹介するブラウン社のデスクトップ時計「AB-1」は、機能を第一に考えて作られた名品。そのデザインからは、ブラウンの理念を感じることができます。
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徹底して無駄を省いた設計
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1980年代までのブラウンの製品にはバウハウス的な造形を感じさせるものが多く、いまでもたくさんの人々を惹きつけています。
そうしたプロダクトのデザインを主に担当していたのが、プロダクトデザイナーであるディーター・ラムス。彼はブラウンの本質である「機能ありきのデザイン」というコンセプトを製品に反映し、徹底して無駄を省いたプロダクトを多く生み出しました。
ここで紹介するAB-1も、ラムス監修のもとにデザインされた製品。当時のブラウンはデスクトップの時計をいくつも発表していましたが、なかでもAB-1は後期にデザインされたモデル。飾り気のないシンプルなデザインで、発売から20年以上たったいまも多くの人に愛されています。
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シンプルなデザインに秘められた機能性
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AB-1には、一見しただけではわからない細やかな配慮が随所になされています。たとえば盤面はよく見るとほんの少しだけ傾斜していて、時計を立てたときに自然に見えるような設計。アラームのボタンは押し下げてしまえば完全に埋没するので、必要なとき以外はその存在すらわかりません。
また、ボタンの動きと連動して、アラーム音が出る穴が開閉するのも注目したい点。ボタンが上がった状態では穴は開いていますが、押し下げると隠れて見えなくなります。
こういった合理的なしかけは「必要なときはすぐそばにあって、いらないときには目立たない姿をしている」というラムスのデザインの理想を、はっきりと形にしたものだといえるでしょう。
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機能性を最重要視して作られている製品は、そう多くはありません。AB-1は、ただ1つの目的のために作られているからこそ、美しさを感じる仕上がりになっているのです。見た目の派手さだけを求めない「大人のための時計」とは、このような製品を指すのではないでしょうか。
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