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Vol.039/デザイン史に残るタイプライター【オリベッティ・バレンタイン】
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赤いボディが印象的なオリベッティのタイプライター「バレンタイン」。
1968年に発表されて以来、そのデザイン性は高く評価され続け、現在ニューヨーク近代美術館のパーマネント・デザイン・コレクションとして永久保存されています。
その人気の高さもあり、'93年には発売25周年を記念して復刻されました。同機はインテリア用のオブジェとして新たな命を吹き込まれ、いまも多くの人々に愛され続けています。
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人々を魅了する真っ赤なボディ
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バレンタイン最大の特徴は、なんといってもその鮮やかな赤いボディ。キャリーケースにも赤いプラスチックが使われていて、バケツを持ち歩いているように見えることから「真っ赤なバケツ」という愛称がつきました。このボディに合わせるように、インクリボンのスプール(糸巻き)にはきれいなオレンジがあしらわれています。また、キーの下についているバーは車のバンパーをイメージしてデザインされたもの。これがついていることによって、収納時の衝撃を吸収することができるのです。
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デザイナーはイタリアデザイン界の重鎮、エットーレ・ソットサス。現代のデザイン界に多大な影響を与えた、イタリアを代表するデザイナーのひとりです。'58年にオリベッティ社のインダストリアルデザインの主席顧問に就任し、'81年にはデザイングループ「メンフィス」を創設しました。バレンタインはソットサスの代表作であるだけでなく、世界中の優れたデザインを代表する作品のひとつとなっています。
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いまでは名品と呼ばれるバレンタインですが、発売当時は注目を集めたモデルではありませんでした。
そのころオリベッティが販売していたポータブルタイプライターで好評だったモデルは「レッテラブラック」。名前のとおり黒いボディで、高級感や重厚感を求めるユーザーから人気を集めました。そんなレッテラブラックの価格が4万円だったのに対し、バレンタインは2万2500円。英文学科の大学生や、中・高校生などに英語に親しんでもらうのが狙いでした。
そのためタイプライターとしては珍しいテレビCMが放映されたり、オリジナルソングが制作されたりと、異色のプロモーションが行われたのです。
ところが真っ赤なボディのバレンタインは、「実用品」としては刺激が強すぎたのか、当時なかなか受け入れられませんでした。工業製品に機能だけでなく、デザイン性を求めるようになったいまだからこそ、復刻された名品なのです。
○オリベッティ バレンタイン
価格:4万1790円
サイズ:330x340x105mm
問:〔ノアックス〕
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