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Vol.038/■文具■万年筆の吸入方式Part.2【吸入式・ピストン式】
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Vol.027に引き続き、万年筆のインクの吸入方式について解説します。
今回はインクを壜から吸い上げる「吸入式」について。吸入式の万年筆は、胴軸の内部にピストン式の吸引機構を持っており、ボトルからインクを吸入するという万年筆の醍醐味を味わうことができます。
インクの吸入は決して難しくありませんが、そのぶんちょっとしたふるまいで使い手の熟練度がわかってしまいます。スマートに使いこなすために、しっかりと基本を知っておきましょう。
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万年筆の醍醐味が味わえる「吸入式」
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吸入式は中型から大型の万年筆に多く取り入れられています。インクの交換が簡単なカートリッジ式に対して、吸入式はインク補充に手順を必要とします。インクを吸入するために壜に直接ペンを差し込まなければなりませんし、吸入後はペン先を紙で拭かなければなりません。しかし、この手間のかかるところが吸入式の魅力。手間をかければかけるほど、道具に対して愛着がわいてくるというものです。
吸入式は軸内部のインク容量がカートリッジ式よりも多いため、1回の吸入でたくさん書け、またボトルインクはカートリッジインクに比べて、たいへんコストが安いメリットがあります。さらにインクを入れ替えたいときは残インクをボトルに戻すこともできますし、特別に調合したブレンドインクを使えば自分好みの色を楽しむことができます。
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インク吸入の基本とコツ
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インクを吸入するときは、まず尻軸にあるノブを回してピストンを下げ、ペン先全体をインクに浸し、ノブを戻して吸引します。
このとき、ペンを首軸部分までインク壜にすっぽり浸して吸入することが重要です。ペン先だけを浸して吸入すると、軸内に空気が入ってしまうことがあるので注意しましょう。作業を急ぐと、ペン先が壜のふちや底にあたって破損の原因になることもあるので、慎重に行うことが大切です。
もう1つのポイントは、インクを吸い上げるときにゆっくりとノブを回すこと。ピストン機構は完全密封ではないので、早く動かすと空気が入ってしまうことがあります。心に余裕を持って、ボトルからインクを吸入する時間をじっくりと楽しみましょう。
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もっと詳しくインク吸入のことを知りたい方は「趣味の文具箱 Vol.8」の「万年筆の作法と流儀」(P109〜)をご覧ください。 ボトルインクを最後まで使う方法、手入れの仕方、書き方のコツなども紹介しています。
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