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Vol.001/万年筆で書きたい!(味わい深さを可能にするペン先のヒミツ)
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ここ数年、万年筆の人気が急上昇しています。世界中の万年筆ブランドから多種多様なモデルが続々と登場しています。万年筆が見直されるようになった理由のひとつは、次第に減りつつある手書きの機会を大事にする人が増えたこと。質感のある紙にインクの濃淡やメリハリをつけて文字を表現できる万年筆は、美しい字を表現しやすく、筆記具が本来持っている趣味性も楽しめます。とくに最近は誰が使っても心地よい優れた書き味のペンが揃っているので、自分は字が下手だから、と思っている人にこそオススメです。
カナや漢字を書くのなら、オススメなのは国産。なかでも、日本独特の筆記文化にこだわりを持ってペン先などが作り込まれたモデルがオススメです。日本語を書くことを想定して作られた国産の万年筆は、文字の味わいや独特の筆致、細字から太字まで、バリエーションを豊富に揃えています。
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柔らかい筆跡
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良い万年筆のひとつの条件は、筆圧をほとんどかけずに筆記できること。指は添えるだけ、万年筆の自重に任せて紙にのせれば自然にインクが流れ出てきます。ボールペンなどと違って脱力して書けるので、自然と筆跡は柔らかくなり、滑らかで味わいのある文字が書けるのです。この柔らかい筆跡をより書きやすくするのがペン先のしなり。現代のペン先はボールペンで書くときのような強い筆圧に合わせてかなり硬めに仕上げられていますが、パイロットの「フォルカン」のような毛筆調の細字が書ける超ソフトなペン先もあります。
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文字のメリハリ
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毛筆文化を原点とするかな漢字の筆記には、とめ、はね、はらいなどの表現方法があります。万年筆は最も筆に近い軟筆。筆圧やペン先の弾力が微妙な強弱を紙の上に反映させてくれます。万年筆が持つ滑らかな書き味は、一般的にペン先が細くなるほど失われますが、漢字を書くのに細字は必須。セーラーの「細美研ぎ」など、極細でも書きやすい万年筆なら小さな手帳の紙面にも多くの書きこみができます。
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インクの濃淡
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筆圧や筆記の速さ、紙、インクの色や種類、そして気候など、様々な条件で万年筆で書いた文字には味わい深い濃淡が生まれます。こうした味わい深さを求めるなら、太いペン先がオススメです。万年筆独特の滑らかな書き味は、ペン先が太くなるほど感じられるので、万年筆の筆致が好きなら、セーラーの「長刀ふでDEまんねん」のような極太を1本揃えておくと、表現力にも幅が出ます。
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文字の味わいは万年筆の大きな魅力ですが、もちろんそれだけではありません。道具としての美しさ、手に持ったときの絶妙なバランス、側に置いておきたい存在感など、万年筆を選ぶ基準は人それぞれ。現在の主要高級筆記具メーカーは世界で約30社。納得の1本を手にしたいなら、自分の好みを把握しておくことが大事です。迷ったら「趣味の文具箱」のページを開いて、お気に入りの1本を探してみてください。
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