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Vol.031/ヴィンテージ・ボードの世界 Part.3 【コレクション編】


コレクターの世界

ボード・コレクターたちの世界は一種独特。コレクターたちはお互いのことを知っているし、それぞれがどんなコレクションを持っているかも知っています。

興味深いのは、彼らは通常ボードを買うのではなく、お互いにトレードするということ。コレクターというものは、その分野においても自分のコレクションを完璧にしたがるものです。’60年代のノーズライダーにこだわる人もいれば、ブランド・ボード好き、ガン一筋の人、デューク・カハナモクのような過去の有名サーファーが乗っていたボートを集める人など、こだわりは人それぞれ。そのためコレクターたちは、自分のコレクションを見て、お目当てのボードをゲットするために、どのボードをほかのコレクターに差し出そうか考えています。そして納得のいくトレードが成立するまで、あちこちで交渉を繰り返していきます。


ボード・コレクターに人気のボードとは?

ヴィンテージ・ボードのコレクターにとって一番価値が高いのは、Part.1で紹介したようなレッドウッドやコアの木でできた古いハワイアン・ボード。とても貴重なボードで、そうめったに巡りあえないからです。それでも’50年代以前のボードなら、コレクターたちは目の色を変えるはず。これまでに捨てられたり、建材にされたり、はたまた暖炉の灰になり果ててしまったボードの数を想像してみれば、それも当然です。

その点、’60年代のロングボードなら比較的見つけるのが簡単で、コレクターにとってはもっとも収集価値が高いボードということができます。というのも、ある程度しっかりしたブランドやモデルのボードならば、けっこうなお金に変わるからです。そういう理由で、ボード・コレクターたちの多くは、大量の’60年代ボードを嬉々としてコレクションに加えています。

なかでもコレクターたちが本当に欲しがるのは、できるだけオリジナルのコンディションのまま残っているキレイなボード。オリジナルからの改造や修理は、どんなものであれボードの価値を落としてしまいます。長年使い込んで、いろいろ修理歴のあるボードが多い分、何といっても新品の時と同じ状態がもっとも価値が高いのです。

ヴィンテージ・ボードは1を最低、10を最高とする10段階評価でランクづけされています。ブランド、シェイパー、モデル、そして長さもボードの価値を決める要素。しかし基本的にはそれを欲しがる人がいるかどうかで、ボードの価値は決まります。

ボード・コレクション界の新しい流れ

ヴィンテージ・ボードのオークションが、’98年に初めてカリフォルニアで一般公開されました。ほかのオークションもこれに続き、コレクターたちの世界に大きな衝撃を与えました(写真は2002年7月〜9月にオアフ島で行われたガンの展示会)。 多くのコレクターたちはそれまでもお互いに知り合いでしたが、大勢で直接情報交換できるようになったのは、こうしたオークションや展示会が開かれるようになったおかげです。またレプリカも欲しいが本物のヴィンテージもほしいという新世代の人たちにとっても、美しいボードの数々を目にする機会が増え、ボード・コレクション界に新しい流れをもたらしました。もしスワップ・ミートやガレージ・セールに行く機会があったら、つぶさに見て回ってみましょう。あなたにゲットされるのを人知れず待っているヴィンテージ・ボードと巡り会うかもしれません。




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