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Vol.029/ヴィンテージ・ボードの世界 Part.1 【黎明期〜‘50年代】
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サーフィン発祥の地ハワイでは、100年近く昔の歴史遺産的ボードから有名シェイパーの過去のボードまで、さまざまなヴィンテージ・ボードが残っています。そんなヴィンテージ・ボードは、希少性の高さからいまではコレクションの対象。サーフィンの歴史に対する興味から集める人もいれば、昔のボードに乗ってみたいという人、古き良き時代の追憶で集めている人、ビジネス志向の人などさまざまなコレクターが存在します。しかし彼らに共通していえるのは、サーフィンに対する愛情と、過去に使われていたサーフボードに対する敬意からコレクションをしているということです。そこでどんなヴィンテージ・ボードが存在しているのか、時代を追っていくつか紹介していきましょう。
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黎明期〜’30年代‐ウッド・ボードの時代‐
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サーフィンの起源は、100年以上も前にハワイアンやタヒチアンが始めたところまでさかのぼります。当時はウィリウィリやレッド・ウッド、コアなどの頑丈な木から切り出されたボードで波乗りが楽しまれていました。そうした初期のサーフボードの長さは8フィートから16フィート。なかには重さ100ポンド(約45キロ)にも達するものがありました。ロッカーやテンプレートは全体に直線的なのが特徴です。右の写真のボードは’10〜’20年代ころに、伝説のサーファー「デューク・カハナモク」が乗っていたもの。ワイキキの大波用で、素材はレッド・ウッドで約40キロもある典型的なウッド・ボードです。
当然のように当時はシェイパーと呼ばれる人はおらず、ボードを削っていたのは大工や職人、あるいはサーファーやビーチボーイでした。そのためデザインの洗練度はまだ低く、板きれのようにフラットなのが当たり前。しかし古いハワイアン・ボードは現存する最も初期のサーフボードだと考えられています。そのためサーフボード・コレクターにとってはまさに憧れの的なのです。
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’30年代〜’50年代‐バルサへの転換‐
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’30年代〜’40年代に入ると初期のハワイアン・ボードは、もっと軽くてマニューバーも描ける中空タイプのボードへとカタチを変えていきます。そしてその後に登場したのが、強さと軽さを兼ね備えた木材のバルサを使ったボードです。’50年代には、シングル・フィンやスムーズなアウトラインなど、ボード・デザインはめざましく進化、同時にボードはバルサで造られるのが一般的になりました。このころには、サーフィンは世界中で人気のスポーツとなっていて、カリフォルニアでは「ベルジー&ジェイコブス」や「ホビー」といった人気ブランドも誕生しています。ピカピカに輝くバルサのサーフボードは、波の上を滑る美しい高級車のような存在。それゆえコレクターからの人気は今でも非常に高いものとなっています。右の写真は完全にオリジナルな状態で残された、レアなノーズライダーです。テールが絞ってあり、パドル・デッキ・パッチで強度もアップされています。
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