好評連載「ソフトベイトが釣れる理由」。最終回となる今回は、バスが“味と匂い”を知覚するしくみについて解説します。水中にいるバスにとって、味覚と嗅覚は陸上で生活する生物とどのように異なるのか? バスの生態を理解し、ソフトベイトを用いた釣りに役立ててみましょう。
魚類は匂いの受容器官を持っており、その器官に匂いの分子がピッタリと合致しないと“匂いがする!”とは知覚しません。つまり受容器官に合致する物質にしか反応しないのです。この魚類特有の嗅覚構造に対応すべく、メーカーは分子レベルで研究を行いソフトベイトの匂いの素になるエキスを開発。また魚によって知覚には差異があるので、バスにはバスに応じた匂い分子の細かい調整が必要になります。
バスにとって味覚と嗅覚は“水を介して感知する”もの。つまりこの2つは、ほぼ同一の感覚であると考えられています。これは空気を介して匂いを察知し、舌という器官で味を直接感じるように、味覚と嗅覚がそれぞれ独立している人間の感覚とは異なります。たとえば、人間であれば傷んでしまった牛乳は味を確かめなくても匂いで判断することができますが、バスにはそれができないということです。
一方、某メーカーの研究によると、魚類の視覚は人間の20分の1であるのに対し、嗅覚は人間の1500倍、味覚も人間と比べて非常に優れていることがわかっています。これらをふまえて考えてみると、ソフトベイトを使用した釣りには“味と匂い” 2つの要素がより重要な役割を果たしていることがわかります。
※わからない用語があれば、サイドリバーの「最新バスフィッシング用語集」 で確認してください。