船体とトレーラーのメンテナンス法について解説した前回に引き続き、今回はエレキ(バッテリーによる電力でボートを推進させる道具のこと。エレクトリックモーターの略)とバッテリーに関してポイントを整理します。特にエレキのトラブルに関しては、使用中に気づくことが多いため、感電や火災といった事故につながりがち。事前のメンテナンスでこうしたトラブルは回避したいものです。釣行時、ついついエレキをヘビーに使い回してしまいますが、ヘッドのカバーはドライバー1本で簡単に開けることができるため、特に雨天の釣行後は念入りにチェックするクセをつけましょう。
まずは上部ケース内を見てみましょう。ネジ止めされた配線が緩んでいたり、シャフト周辺にサビが付いていたり、コードが焼き付いていたり、といったトラブルが考えられます。
(写真左:上部ケースを開けたところ。コード同士の干渉にも目を光らせましょう。) (写真中:シャフトの口まわりがサビていたら、過去に水が入り込んだ可能性が大! 早めにオーバーホールを。) (写真右:コードを裏返してみると焦げ付きを発見、といったケースも多いので、念入りに確認すること。)
上部ケースのチェックが終わったら、次はプロップ(プロペラ)。外見のキズなどはもちろん、取り外して内部もよく見ておきましょう。
(写真左:プロップを外すのに必要なレンチは、釣行の際に必ず携帯しておきたいアイテム。) (写真中:プロップにキズや欠けている箇所などがあるとボートの推進力に影響があるため、必要があれば交換しておきましょう。) (写真右:プロップを外すと姿を現すシャーピン。モーターを守る役割をする重要なアイテムだ。曲がっていたら、これもすぐに交換。)
次は、バッテリー周りのメンテナンスです。端子が汚れていたりサビていたりすると通電効率が悪くなり、バッテリーが早く消耗したり、熱を持ったりする原因となります。ここでは、バッテリーの端子のメンテナンス方法を解説しましょう。金属ブラシで磨き、仕上げに接点復活剤を使う。それほど難しい作業ではありません。
(写真左:まずは端子が白くサビていないかを確認。同時に、バッテリーの液漏れもチェックしておきましょう。) (写真中:汚れは金属ブラシで落とすことができます。ただし、磨きすぎて端子自体を削ってしまわないように注意すること。) (写真右:端子がキレイになったら、「タグアップ」などの接点復活剤を塗ります。これで通電効率がアップ!)
こまめなメンテナンスを施しておけば、バッテリーの寿命を長持ちさせることもできます。時間をみつけてマイボートを可愛がってあげてください。 次回のテーマは、エンジン。簡単な修理くらいは、自分でできたほうが道具への愛着も沸くというものです。お楽しみに!