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Vol.056/がんばらない“脱力系ダンシング” 後編【テクニック・上半身】
前編は、“脱力系ダンシング”における身体の軸の位置を3つに分けてお話しました。後編はその3つのシチュエーションを想定して、具体的にどうすればいいかを見てみましょう。
自分のテンポを維持するために必要なのが“リラックス”
前回
もご紹介しましたが、リラックス時のダンシングは名前のとおり、カラダに無理な力を入れない状態で行うもの。ゆえに、自分のペースでゆっくり走れる体勢を維持したいものです。まず軸を中心に左右へ体重移動を行うのですが、その方法としては、体重を移動させたほうと反対の腕を、腕の付け根から前へ押し出すこと。手のひらのハラでほんの少し押す程度の感覚です。ブラケットを握っている手は添える程度で構いません。
このとき気をつけたいのは、ペダルの上にそのまま立つと上半身が自然と前に曲がり、重心は前になるということ。また、バランスをとるために背中がピンと伸びてしまいがちです。立った状態から腰を下げ、お尻がサドルの先端につく程度に後ろに引いて猫背になりましょう。腰が安定して、背中が綺麗なアーチ状になります。
レース中に使いたい“スピード維持”のダンシング
長時間走って疲労がたまってきた、でもスピードは落としたくない! そんなときのダンシングは、ほぼ地面に立っている状態に近いフォームで行います。腰を前に出し上体を起こしながら、胴と腕の角度は45度くらいをキープ。これは、引き脚を使いやすくするためです。脇を締めて肘を曲げず、バイクはできる限り左右に振らないこと! 最低限の体重移動と早めの引き脚がポイントです。高回転を意識してクランクを回すことに慣れれば、ヒルクライムで活躍することもできるでしょう。
いつかはマスターしたい高度な「スプリント」
レースでは、プロサイクリストたちの圧倒的なパワーを目の当たりにできる「スプリント」。やるからにはカッコ良く決めたいテクニックですが、もちろん高度なテクニックであることは間違いありません。フォームとしては、腕から胸、肩を使って大きなボールを抱えるようなカタチでハンドルを握ります。肘から下は、地面と平行になるイメージで上体を低くすること。軸は後ろに置きます。
スプリントは腕に50%、脚に50%と全身のパワーを使うため、ハンドルは手のひらでしっかりと握りましょう。力を入れた状態で肩の付け根からハンドルを思いっきり振ることで、上り坂でもいままで以上のパワーを出すことが可能になります。
さて、3つの“脱力系ダンシング”の方法をご紹介しましたが、もっとも大事なのはダンシングを行ううえでスムーズなペダリングができているかどうか。基本をきちんとチェックしながら、3つの状態をうまく組み合わせてヒルクライムを制覇しましょう!
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