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Vol.035/お尻&股が痛くなるワケ【サドル・痛み・解消・フォーム】
初めてロングライドを経験したライダーの多くは、たいていお尻と股に痛みを感じるもの。プロ選手であってもそれは同様で、これは非常に大きな悩みなのです。今回はその痛みが生じる理由についてお話しましょう。
サドルにドッカリ座ることが痛みの理由
ロードバイクに初めて乗るライダーは特に、ドッカリとサドルに体重をかけて座ってしまう傾向があります。ところが、このフォームだと脚への出力が小さくなるだけでなく、自然に肘が伸びるため地面からの衝撃をダイレクトに身体に受けてしまうことに。加えて初級者はダンシングや急なスプリントなどをしないので、お尻を浮かせたり前後にズラすといった動きがありません。そのためお尻の同じ部分が常に圧迫された状態で走ることになります。こうした点がお尻や股への痛みの主な原因でしょう。そして、そのあまりの痛さに自転車に乗るのを止めてしまうのです。
「痛い→乗れない→速く走れない」……。では、初級者がこの悪循環を断ち切るには、どうすればいいでしょうか。ある意味で正解といえるのは正しいフォームを覚えることですが、それにはとにかく数多く乗り込んで練習を重ねるしかありません。手っ取り早く解決するには、思い切ってサドルを換えてしまうのもいいでしょう。フォームを覚えるまでは、しばらくクッション性の高いサドルを選ぶという選択もアリです。
上級者は腰を起こして衝撃を吸収している!
では逆に、上級者はどのようなフォームで走っているのでしょうか。一言でいうなら、彼らはサドルに体重をかけ過ぎず、腰を起こしたポジションで走ります。こうすると脚への出力が大きくなるのでスピードが上がりますし、肘に余裕ができることで衝撃をバイクに逃すことができるようになるのです。そのようにして痛みを少なくすることができれば、よりレーシングなタイプ、つまり軽量で硬いタイプのサドルも怖くありません。思い切ってデザイン重視で選んだり、ヒルクライム用に超軽量カーボンサドルを選んだりといった楽しみ方もできるようになるでしょう。
デコボコ路面での痛みを避けるには?
フォームを改造したりサドルを換えたりしても、痛みを感じる場合はあります。それは、段差や凸凹の激しい路面を走るとき。「ゴツッ」という打撲に近い痛みを感じたことのある方は多いのではないでしょうか。これを解消する方法が、ペダルを並行にし、その上に立つようにしてお尻を浮かせること。こうして衝撃を脚と腕で吸収し、バイクと自分の身体への負担を軽減するのです。これはすぐにでもできるテクニックなので、覚えておくことをおすすめします。
次回は、サドルの構造についてお話しします。お楽しみに!
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