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Vol.031/ギヤ比の大小、どっちを選ぶ?【筋肉、心臓への負荷を考える】
自分のレベルに合わせて効率よく走るには、適切なギヤを選択することが必要です。かといって常に大きいギヤにして高速で走ればいいのかというと、決してそうではありません。今回は「筋肉、心臓への負荷」という視点から、大小それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
大きいギヤ比のメリット・デメリット
たとえば、100kgのバーベルを2回持ち上げる運動は、10kgを20回持ち上げるのと同じ運動量になります。ここでバーベルの重さをギヤの大きさ、持ち上げる回数をペダルの回転数(これをケイデンスと呼ぶ)に置き換えて考えてみましょう。少ない回転数で重いギヤを回すためには、強い筋肉が必要なうえに、筋肉を酷使することになります。つまり重いギヤで走ることは、筋疲労が激しく、エネルギーの消費量が大きくなるのです。ただし、運動する回数は少なくて済むので、心臓に対する負荷と酸素消費量が少ないというメリットが生まれます。
小さいギヤ比のメリット・デメリット
上の例とは逆のパターンについて考えてみましょう。10kgのバーベルを20回持ち上げることは骨の折れる作業ですが、100gを2回持ち上げることに比べるとはるかにラクです。筋疲労も少なく済むので、長時間のライディングを楽しむなら小さいギヤを選ぶといいでしょう。ところが運動する回数は多くなるので、心臓に対する負荷、酸素消費量は大きくなります。
もちろんギヤ比の大小には、テクニック面でもそれぞれメリットとデメリットがあります。大きいギヤ比は、トルク(駆動力)の変化が緩やかなので、悪路で安定感があるというメリットがあります。ただし高速巡航性に優れる反面、低速からの加速は不利。小さいギヤ比は、上り坂での負荷を軽減できるほか、低速からの加速に優れるためスピードの変化に対応しやすいというメリットがあります。一方、トルク変化が激しいので、悪路では安定感を失います。
大切なのは、そのギヤでのライディングが自分の脚の質に向いているかどうかということ。何度もライディングを重ねることで、自分に合ったギヤ比を見つけ、より速く、疲れない走り方を見つけていくこともロードバイクの楽しみ方なのです。
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