みなさんは、ブレーキを一気にかけたときに起こる“前のめり”にビクッとしたことはありませんか? 今回は、“前のめり”にならない安心ブレーキングをご紹介します。
ブレーキレバーは握るもの……と思っているみなさん、実はこれが“前のめり”になりやすい危険なブレーキのかけ方です。レバーは握ったほうが力を入れやすいと思いがちですが、かえって力が分散しやすくなります。また、フロントフォークが本来釣り合うべき位置を通り越して一気に沈み込んでしまうので、“前のめり”を誘発しやすいのです。 レバーに指を2本かけて、第一関節からスッと引き込むような感じで滑らせると、力をかけていなくても思った以上にブレーキが効き、さらに安定した状態で速度を落とすことができます。
では具体的に、どのようにすれば安定したブレーキングができるのでしょうか?
1.レバーを優しくたぐり寄せる まず、スロットルを戻すのと同時にレバーに対して指をまっすぐ伸ばしていくこと。次にレバーの上で指を滑らせていき、指先でレバーをとらえたら、レバーを下に軽く押す感じでたぐり寄せます。 2.指でレバーを引き込む マスターシリンダーを押す感触をレバーに感じたら、初めてここで力をいれましょう。手全体に力を入れるというよりは、指の関節を使ってグ〜ッと引き込んでいくイメージ。この方法であれば、ギュッと全体で握っていないので繊細なコントロールが可能なうえ、効き具合の強弱をコントロールしやすいのです。
レバーを引いてブレーキが効き始めるまでには、“アソビ”があります。最初はこの部分を軽く下へ押す感じでスッとキャンセル。そうすれば、本格的なブレーキ入力の始まる直前まで、最小限の指の力で引き込めます。ブレーキの“アソビ”がどのくらいあるか知っておきましょう。 また、レバーを“握る”のではなく“引く”ためには、レバー位置を少し遠めにしておくこと。最近のブレーキレバーには位置調節用のアジャスターがついているので、自分の手とレバーの間隔を調整しておくと入力コントロールがしやすくなります。