3回にわたりお送りしてきたバッテリーメンテナンス。最終回となる今回は、バッテリー液の補充の仕方(MFタイプ以外)と充電時の注意点をお教えします。
バッテリー液のレベルがロワーレベルを下回っていたら、市販されている蒸留水、もしくはバッテリー補充液として売られているもの(中身は基本的に蒸留水です)を継ぎ足しましょう。ここで注意することは絶対に水道水を入れないこと。水道水に含まれる不純物(鉄分や塩素など)によりバッテリーの性能が落ちたり、寿命を縮めることになります。
バッテリーの内部はセルという小さな部屋に分かれており、これがひと部屋2Vという計算になっています。つまり一般的に使われる12Vのバッテリーには、このセルが6部屋あることになります。バッテリー上面に蓋が6個付いているのはこのためです。ですから、補充は各部屋ごとにすべて行う必要があります。1カ所から注入して終わりではいけません。注入はアッパーレベルを超えないよう、ゆっくり慎重に。各部屋の液面が同じ高さになるようにしましょう。
バッテリー液のレベルが正しくなったらバッテリー充電器を使って再充電しましょう。この時注意したいのが過充電。満充電になったのにさらに充電を続けると、バッテリーの寿命を縮めるだけでなく、最悪の場合は一発でバッテリーがダメになってしまいます。ただし、バッテリードクのように充電機器にフロート充電の機能があれば過充電することがありませんし、放っておいても安心です。バイクに乗らない間はつなぎっぱなしにしておけばメンテナンスする必要もなくなりますし、結果的にバッテリーの寿命を延ばすことにもつながります。
充電後、バイクに再セットする時は端子部分にシリコングリスなどを塗っておきましょう(写真)。これは端子部分が錆びるのを防ぐためです。端子が錆びると十分に電気が伝わらず、バッテリーが充電されなくなります。
バッテリー液の補充や充電はあくまでも応急の処置です。一度弱ったバッテリーは完全には回復しないので、できるだけ早く新品のバッテリーに交換しましょう。しかし弱る前からしっかりメンテナンスをしていればバッテリーの寿命は確実に延びますし、バッテリー上がりの予防にもなります。旅先での立ち往生など痛い目に合う前に、バッテリーメンテナンスをしてみてはいかがでしょうか? ○エベネゼル「バッテリードク」 価格:1万500円 問:〔エベネゼル 〕