高回転域でのシフトダウンは、ベテランでも避けるほどの難しさがあります。それが4気筒スーパースポーツの6速ミッションのように各ギヤの減速比を近づけたクロスレシオ設定であっても、エンジンの回転差は大きくなりシフトダウンでショックが出ないようエンジン回転を合わせることも容易ではなくなります。そうなると、シフトチェンジのショックで後輪がロック気味にスキッドして、ライダーを不安に陥らせる原因が大きくなってしまいます。これでは避けたほうが賢明というわけです。
また高回転域では、スロットルワークも難しくなってしまいます。エンジンを高回転域にキープしようとすると、クラッチを切っている間の空吹かしはスロットルを大きく捻らなければなりません。しかし右手はコーナリングアプローチでブレーキレバーを握っているのです。スロットルを大きく捻るたびにレバー入力が増えてしまい、シフトダウンするときにグッとブレーキングが強まるという状況は、身に覚えのある人も多いでしょう。
その反対に、ハードブレーキングで強くレバーを握っているときは、スロットルを大きく捻りたくても右手が動かず、思わずブレーキを緩めてしまうこともあります。
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