コーナーの途中で思ったよりもカーブがきつくて、曲がりきれない! 慣れていないとパニック状態に陥って、危険度を増幅させるアクションを起こすことがよくあります。そこで今回はやってしまいがちな危険なアクションを挙げてみます。
最初にお伝えしておくと、コーナーの途中で曲がり具合を変えるには「向き変え」をし直すテクニック以外に、安全で確実な方法はありません。ライダーならご存知のように、バイクはいったんバンクして旋回状態に落ち着いてしまうと、車のようにハンドルを切り足すことはできず、一定の弧を描いた曲がり方しかできないからです。タイヤが二つしかなく、人間が乗らなければ自立できないバイクの操作は「特殊技能」。そういう危険を回避するにはやはり確実な操作ができるように練習を重ねることが大切なのです。
○ 一番危険なフルブレーキング 初心者に多いのが、とっさにバイクを起こしてとにかく止まろうとブレーキをかける行為です。ブレーキングでバイクが直立すれば、進路はカーブに対してまっすぐになってしまうので、たとえ一番イン側についていたとしても道路の幅員などすぐに使い切ってしまいます。つまり、とても停車できるだけの制動距離は稼げないということなのです。
○ バンクしたままブレーキング とりあえず減速しようとバイクが傾いた状態からフロントブレーキをかける行為。前輪が起きようとする反力にバランスすることで転倒を防ぐことは可能です。しかし路面のグリップが良くて前輪がスリップダウンしないとしても、減速は意外に曲がり方を強めるまでには至らないものなのです。
○ さらにバンク角を深める バイクは倒しこめば曲がるとばかりに旋回中にバンク角を深めて、なんとか曲がり方を強めようとするケース。たとえバンク角を20度から30度まで深められたとしても、旋回半径がわずかに変わる程度で小さく曲がるというレベルには到底ならないものです。さらに腰を落として極端なリーンインを試みても、結果に大差はありません。
たとえこれらの「してはいけないアクション」で偶然に危険を切り抜けられたとしても、それはラッキーだったに過ぎません。楽しく余裕のあるライディングをするためにもぜひ「曲がる」テクニックは確実に身に付けていきましょう! 次回Vol.037は、何度でも「向き変え」し直し、どんなカーブでも敵無しになれる「多角形コーナリング」のテクニックをお伝えします! (Vol.14「曲がれないときの対処法」も過去に紹介しています。こちらもぜひチェックしてください!)
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