趣味side/上達!ライディングテクニック

Vol.032/久しぶりのバイクも怖くない!【バイクのリズムをつかむ】

なかなかバイクに乗るチャンスがなく1カ月以上あいだを空けてしまった時や、たまの週末にしかバイクに乗らない人にとって、久しぶりにバイクに乗るのはワクワクするのと同時に、不安な気持ちにもなるでしょう。そんなときには、自分をバイクにシンクロさせる時間が重要になります。もちろん不慣れなビギナーにも同じことがいえます。安心してバイクを操るためには身体をリラックスさせ、バイクの動きを感じやすい状態にしておくことがポイント。それではまず、バイクに馴染む時間を省いてしまうとどんな影響を生むのかをお伝えします。

いきなり“乗れていた時のイメージ”で走らない

極限で走ることが仕事のプロのレーシングライダーでさえ、自分のバイクに対する感覚とバイクのリズムとの関係を勘違いすることがあります。一般のライダーでいえば、たとえば身体は前回ツーリングに行ったときの最後のいい感覚が残っていたとします。ところが、その何時間も走ったあとの、バイクに馴染んだ感覚をイメージしたまま久しぶりに走り出したらうまく乗れず「こんなはずではなかった……」と落ち込んでしまうような感じです。感覚を「勘違い」してしまうと、自信喪失につながったり愛車が信用できなくなるきっかけにもなり得ます。これは、人間がちょっとした動きの違いも敏感に感じ取ってしまうからなのです。そうならないためには久しぶりにバイクに跨るときは、バイクに馴染む時間をしっかりとりましょう。次はその具体策をお伝えします。

上達!ライディングテクニック

バイクの動きを感じやすい身体にしよう

上達!ライディングテクニック 苦手意識や恐怖心に陥らないためには、まず身体をバイクの動きを感じやすい状態にしておくことが先決です。身体から力を抜き、なるべくリラックスしましょう。力が入っていると、たとえば路面の状態が悪くハンドルが左右に振れたようなとき、その動きがダイレクトに伝わり身体ごと振られやすくなります。力が抜けていれば適当に減衰できるだけでなく、その動きの質を感じられる状態になります。なるにまかせておいても大丈夫ということを身体に早く覚えさせるのです。


○バイクの動きに馴染むための練習法
悪路で前輪が左右に振れても慌てないためには、ある程度の車体の動きに早く馴染むことが大切です。そのためには無茶でない範囲であえてラフな箇所を選んで走り、バイクがどういう動きをするのか身体に覚えこませるのもひとつの手段でしょう。

身体は背筋で支える

上達!ライディングテクニック バイクの動きに安心できるようになったら、次は力の抜き方をお伝えします。柔軟にショックを吸収できるよう、軽く猫背気味にした背筋で支えることに徹し、体重はすべてシートに載せます。これがライダーと車体とが一体になった動きを実現するための基本です。たとえばバイクを左右にリーンさせるとき、内側にかけた体重を無理なく車体に伝えられるのはシートなので、ここで下半身に力を入れてしまうと腰がシートから浮き気味になってしまいます。これは絶対に避けたいところ。走り始めはいつでも体重をシートに載せ、下半身の力は抜き、身体は背筋で支えるという3ステップを意識してみてください。


○怖くならないために気をつけたいポイント

1.アゴ/上目遣いになる程度に若干引き気味に。
アゴが上がると体重が背中から腰へ充分にかからない。

2.手/ハンドルを軽くホールドして手首から力を抜く。
前輪のセルフステアを妨げない。

3.ヒジ/突っ張らせず軽く曲がる状態にする。
ハンドルの動きを減衰して無駄な入力をしないように。

4.指/ワシ掴みを避け、引き込む動作に徹する。
ハンドルに余計な力がかからないように。

5.腹/へその位置で腹を引っ込める。
加速のとき腹筋で体重が背中よりにかかる感じに。

6.ヒザ/ニーグリップ。ヒザが開くと下半身が安定しないが、閉めすぎるとシートから浮き気味になるので注意。

7.つま先/下半身が開かないよう常に前を向くよう注意。

8.首/頭が肩にのめりこむ感じに。
首が伸びると背筋が伸びて低く身構えられない。

9.肩/力が入りやすいので、両肩をまわして力が抜けているかを確認。

10.背中/軽く猫背になる程度に曲げる。
背筋で上半身の体重をすべて支える構えを崩さない。

11.脇/両脇は閉めすぎると上半身が振られやすい。
開けすぎるとひじに力が入りやすい。

12.腰/上半身が上下動したとき、ショックを吸収できる柔軟さをキープ。

13.尻/両手が伸びない程度に後ろに着座。
シート座面に力を入れるとグリップせず浮くので注意。

14.太もも/自然に座った位置から気持ち後ろへ腰を引き、シートに密着させてグリップを高めておく。

15.足首/車体に触れるよう軽く内側へ閉めておく。
かかとでわずか前に蹴る入力でグリップしやすくなる。

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