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趣味side/上達!ライディングテクニック

Vol.025/ライバルに差がつく究極のリーンPart.4【バイクは腰で乗る】

Vol.022でも少し触れましたが、「バイクは腰で乗る」という表現もあるほど、腰はバイクの動きを左右する要の部分です。腰で乗るというからには何かアクションを起こしたくなるし、腰をひねればバイクは傾けやすく、タイミングも計りやすく感じます。しかしやりすぎはリーンの効率を悪くするだけ。究極のリーンを身につけるためには「腰は何もしない」が正解です。

「腰をひねってバイクを寝かし込み、一気に車体をバンク、さらにリヤタイヤを路面にグイグイ押し付けて突っ込んでいく」。こうした一見アグレッシブなライディングは、バイクの向きがグイッと変わるし、バンク角を深めるまでの時間も長く感じるので、「バイクに乗っている!」という感覚が得られやすいのは間違いありません。しかし腰でひねるリーンは、ほんの一瞬だけ曲がる方向とは逆に傾き、後輪をアウト側に振り出してしまいがち。一瞬の間とはいえバイクは前進しているので、後輪を振り出している時間の分だけ曲がり始めは遅れてしまうのです。

さらにスポーツバイク好きなら誰もが憧れる、GPライダーのようにヒザを路面にこすりつけながらのコーナリングも、実は重心が分散してバイクの曲がる力を弱めかねません。ワインディングでエイッとイン側のヒザを開いたとたんにバイクが不安定に感じて、いつものように曲がれなくなってしまったという経験がある人も多いはずです。実はGPライダーもほとんどヒザは開いていません。よりイン側に重心を集中させるため、低くイン側に乗っているのでヒザが開いているように見えるだけ。力を入れて開くと曲がる効率が落ちてしまう、これはGPライダーも同じです。

上達!ライディングテクニック

やりすぎはリーンの効率を悪くする

それでは具体的に、腰をひねったときとひねらず「何もしない」状態でどう違うかを見てみましょう。

○腰でひねると外に振り出す(写真左)
腰でグイッとひねった瞬間、バイクは後輪を振り出して図Aの軌跡を描きます。曲がり始めが遅れるため、結果的には大回り。曲率がゆるやかな低速コーナーならばなんとかなりますが、回り込んだカーブや曲率のキツいヘアピンカーブでは最初の遅れが尾を引いて、後半でキツくなりがちです。ひねった瞬間に腰からシートに伝わる荷重力が抜けるのも、バイクの曲がり方を弱める原因。アグレッシブに見えるライディングですが、実はコーナリングの効率はよくありません。

○腰はひねらず「何もしない」(写真右)
コーナーの進入前に腰をズラすのはいいですが、曲がり始める瞬間は「何もしない」。これが素早いリーンを実現するためのキーポイントです。シートにしっかりと荷重して、重心をバイクのイン側へ預けることに集中しましょう。するとタイヤは自然にリーンを始めて図Bの軌跡を描けるようになります。たとえ腰をひねっていなくても、曲がる瞬間に腰を浮かしてズラそうとすると、その瞬間にシートから荷重が抜けて曲がらなくなるのです。

上達!ライディングテクニック

「腰で曲がる」という表現は、あくまで「しっかりシートに荷重する」という意味であることがわかったと思います。余計な力を加えず、バイク自体の曲がる機能を妨げない。これが究極のリーンを身につける最大のポイントです。力を加えずに傾けるライディングフォームは見ていても美しく感じます。腰をひねる曲がり方に慣れてしまうと改善に時間がかかってしまうので、心当たりがある人は早めにこのクセを直してしまいましょう。

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