基本操作を熟知した人にこそ楽しんでほしい「YZF-R1」。きちんとプロセスを踏まないと思い通りに動いてくれないこのバイクは、よりライテク的な部分を意識しないと乗りこなせない一台です。
特徴はやはり「ヤマハハンドリング」。フロントの蛇角の付き方が強く、向きを変える瞬間のあの“グリッ”とした感触は「YZF-R1」ならではです。RZ、RD時代からのヤマハファンならすぐにぴんとくるのではないでしょうか。速さと性能だけではない味つけを、ヤマハはR1に加えたのです。
しかし最新R1は、厳密に言えば、常にリヤから旋回をはじめるような過去のヤマハハンドリングとはニュアンスが異なります。どちらかといえば現代的で、リーンの瞬間にフロントとリヤが同時に向きを変えるような感覚です。それでも、ライダーが積極的にバイクに働きかけることで本来のポテンシャルを発揮するという点では、十二分にヤマハらしいと言えます。
R1は向き変えで上手くいかないと、コーナーで気持ちよく決まった感覚が得られません。ポイントは、コーナーの進入時にしっかりと向きを変え、スロットルを開けると同時にリヤタイヤへのトラクションを増やし、さらなる旋回力を引き出すこと。ここを意識しておけば、バイクに馴れるほどに鋭く向きを変えることができるでしょう。
ただし、これに油断してハンドルに力を入れ、バイクが自然に曲がろうとする力を抑えようとしたら大変です。これまで鋭く向きを変えていたR1が途端に頑固な面を見せ、簡単にへこまされてしまいます。要するに、ライダーがいかに“バイク任せに走れるか”が勝負なのです! コーナーをクリアするごとに身体の底から沸き上がってくるアドレナリンを、ヤマハハンドリングで感じてみてください!