アカシブランドがプラスチックモデルをリリースした理由

取材/トップ堂 取材協力/アカシブランド

「より多くの人にトップウォーターの釣りの楽しさを知ってもらいたいんですよ」


アカシブランドはおよそ9年前に誕生したトップウォーターのハンドメイドルアーブランドである。

主宰者の明石光正さんは、数多く存在するルアービルダーの中でも、釣行回数の多さは仲間のルアービルダーたちも認めるほど。その実釣経験から生み出されるルアーは、非常に使いやすく、よく釣れるルアーだと評判だ。

まぁ、どこのルアーメーカーでもルアーは使いやすく、そして良く釣れるという謳い文句を並べているので、少し具体的な事例を挙げてみよう。
たとえば、トップウォータープラグで最も扱いが難しいとされるペンシルベイト。いままでいろいろなペンシルベイトを使ってきた方も多いだろうと思われるが、上手くアクションさせることができないという方も多いのではないだろうか?

 そんな方たちには騙されたと思ってアカシブランドのペンシルベイトを使っていただきたい。きっと今まで使ってきたペンシルベイトとは比較にならないほど、スムーズにルアーがアクションしてくれるだろう。おそらく、その秀逸なアクションに、思わず"釣りが上手くなった"という錯覚を覚えるほどである。

それはなぜか?

アカシブランドがトップウォーター専門のルアーブランドだから当然なのである。それは他のトップウォーター専門のブランドも同じことではあるが…

 そして良く釣れるということに関しては、アカシブランドのウェブサイトを見ていただきたい。ここにはアカシブランドユーザーから送られてきた数々の釣果実績の写真が掲載されている。このユーザーの写真というところがミソである。
決してバスプロや著名なアングラーではなく、ごく一般的な釣り人たちからの投稿写真であるから、物凄く釣りが上手い人たちではない。自分たちと同じレベルの釣り人、自分たちと同じ普通の釣り好きの人たちが釣っているという実績が現実味を感じさせてくれる。

 そんなアカシブランドがこれまでウッドのハンドメイドではなく、この春、満を持してプラスチックルアーを発売した。

その理由は?

「より多くの人にトップウォーターの釣りの楽しさを知ってもらいたいんですよ。ウッドルアーだと生産数も限界がありますし、価格も高くなってしまう。そこでプラスチックで量産して、比較的誰でも手が届きそうな価格設定にしたつもりです」

 今回アカシブランドとしては初の試みとなるプラスチックルアーは、ウォブルトータス(通称カメ)というアカシブランドで最も人気の高く、なぜかデカバスが釣れると評判のモデルをプラスチック化している。
「ウチのルアーの中でもキャラクター的に引き立っているし、釣果の実績も高いルアーなんです。そして、あまりトップウォーターの釣りをしたことがない人にも使ってもらいたいので、このカップ型のノイジーであれば、ただ巻くだけで釣れるから誰にでも簡単に使えるということで選んだんですけどね」

 近年スイムベイトやビッグベイトなど、大型のルアーが流行したこともあって、1ozクラスのトップウォータープラグも心なしか小さく見える。
ちなみにこのウォブルトータスプラスチックは全長68mm、ウエイトは3/4oz(約21g)だ。ウッドモデルよりも若干サイズを小さくし、シェイプもわずかながらスマートになっている。

「やっぱり、まだまだボクらが使っているルアーが大きいと感じている人も多いだろうし、だからといって小さくし過ぎると、ボクらが使えない。ビッグベイトとか使っていた人であれば抵抗なく使ってもらえると思うんですけどね。
そして、ボクらみたいに1日中トップウォーターを投げ続けなくたって、朝夕などのいい時間帯だけでもトップウォーターを投げてもらいたいですね。このプラガメを信じて投げて巻き続けてくれれば、きっと釣れますから」


アカシブランド主宰者、明石光正さん。仲間のルアービルダーたちも下を巻くほどの無類の釣り好き。年に数度は海外遠征もこなし、ハイシーズンは日本全国を釣り歩く。
アカシブランド公式ウェブサイト
http://homepage2.nifty.com/akashi/
この日の明石さんのタックルボックスの中身は、プラガメ(ウォブルトータス・プラスチック)のデモンストレーションということもあり、ご覧のようなラインナップ
京都はまだサクラが見頃で、この日は小雨混じりで花冷えする寒さ。釣れたらラッキーという気構えで、明石さんが普段通っている地元の桂川で数時間釣りをしたが…
桂川を後にして、アカシブランドの工房にお邪魔した。次回リリースが予定されているダブルスイッシャー・カポネが製作の最終段階に入っていた

アカシブランドのラインナップの数々。これがすべてではないが、ご覧のようなユニークで、カラフルなルアーがラインナップされている

工房の一角にはアカシブランドの初期の作品が飾られている。いつまでも初心を忘れないようにという意味合いなのだろう

右がこれまで発売されていたウッドモデルのウォブルトータス。左が今回発売されたプラスチックモデル。若干プラスチックモデルの方がシェイプが細身になっていることがわかる

ウッドのハンドメイドルアーの製作工程は幾重にも及ぶ。工房には常に次回、またその先に発売を予定しているルアーの製作準備が行われている








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