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このレザージャケットは「Leather Togs(レザートグス)」というブランドのもので、1930年代に製造されたと思われます。
レザートグスは1920年代にニューイングランド地方で誕生したと推測されていますが、資料が無いため詳細は現在でも不明です。
このブランドで製造されていたものは全てカスタムオーダー物で、右胸内側に付くタグには持ち主の名前と住所を記載する箇所もあるんです。
タグのデザインは飛行機とバイクがモチーフ。 そう!ヴィンテージに詳しい方ならご存知のBECK(ベック)のものと非常に似ているんです。
1923年のベックのカタログには「Leather Togs」という名前が記載されている箇所があり、もしかするとベックの傘下にあったのかもしれません。
とにかく戦前にカスタムオーダーでレザージャケットを作っていたのはレザートグスだけでした。(戦後の代表格はLanglitz Leather)
このライダースジャケットはご覧のとおり大きなDポケットに目が行きますね。
バイク乗りは元々アビエータージャケット、つまり飛行機のパイロットが着用するレザージャケットを着用していました。
それが徐々に改良されライダースジャケットが生まれるのですが、今回のライダースジャケットのDポケットはライダー用の形ですね。
つまりライダースジャケットの最初期モデルに位置づけできる1着でしょう。Dポケットデザインで有名なBUCOよりももちろん先です。
素材はブラウンホースハイド(馬革)で、袖やジッパー引き手、ポケットサイドにスタッズが打ち込まれています。
これは当時のオリジナルで、おそらくオプションとして用意されていたのでしょう。飾りとしてのスタッズ使用の先駆けといっても良いと思います。
非常に手の込んだ作りになっており、ベルトループやウエストベルトには鳩目による補強なども施されています。
前立てに隠しポケットがあったり、チンストラップの処理や襟スタッズカバーなど、これ以上に手の込んだ作りのものはレザートグス以外では存在していません。
現在は日本国内にレザートグスのライダースジャケットは20着未満しか存在していないのではないでしょうか。
それほど希少価値の高いブランドと言えるでしょう。
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