
ヴァンテージ・シュプリームは、発色の美しさからヴィンテージ誌上でも高値で取引されるモデルである。しかし、復刻でもスウェードアッパーの美しさは現在だ。1万4700円
1914年のペンシルバニアでの創業からおよそ60年後の'70年代。空前のジョギングブームだったアメリカには、権威的な雑誌が存在した。それが『ランナーズワールド』(以下RW誌)だ。RW誌は当時のジョガーに対して、絶対的な影響力を持っていた。毎年10月号にはシューズランキングが特集され、ソールの仕上げや重さ、土踏まずのパッドなど、様々な項目に対し、10点満点で採点するといった方式で、'78年からは5星を満点とする星の数による評価が行われた。'75年のランキングではEVAソールを初採用したブルックスの銘品、ビラノヴァが2位に輝き、'78年と'79年にはヴァンテージ430が2年連続で5スターを獲得した。そんなブルックスの栄光は、当時のトップランナー、マーティ・リクオリをテクニカルデザイナーに迎え、ランニングシューズにおける足への衝撃を軽減させるというEVAスポンジソールを開発したことにはじまる。それによって生み出された'75年誕生のビラノヴァが、その後のランニングシューズの流れを変えたといわれ、ヴァンテージ430、ヴァンテージ・シュプリームと銘品ばかりを生み出した。当時の日本人にとっての憧れだった銘品は、現在でも復刻モデルにて人気を集めている。
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