アンダーウエアブランド、B.V.D.は、1876年にニューヨークで産声を上げた。設立者である3人の名前、ブラッドレー、ブーヒーズ、デイの頭文字をとったのが、B.V.D.というわけだ。婦人と紳士のアンダーウエアを生産していたが、“型くずれしない唯一のバスル”と謳った、いわゆるスカートの中に入れるらせん状の腰当で一躍有名に。この頃の紳士肌着は綿や綿ウール混の分厚い編み地で作られ、着心地は決して良いとはいえなかった。しかし、1908年、アーランガー・ブラザーズという繊維会社の傘下に入ると、B.V.D.の紳士肌着ラインが拡張され、丸取りのランニング型という新しいタイプの肌着を生産するようになる。体を締め付けないゆったりとした着心地が最大の特徴だったが、なにより好評を博したのは、ネインスーク地と呼ばれるワッフルに似た生地を使用した上下2枚組の肌着。このネインスーク製品においては、“Next To Myself I Like B.V.D. Best”“私自身の次に(私の身体に密着していて)B.V.D.が好きだ”というスローガンを掲げ、ブランドを世界的に認知させることに成功したのだ。また、上下つながったユニオンスーツも大変人気で、1920年の半ばには売り上げ700万枚を達成した。