ご利用ガイドお問い合わせサイトマップ  
sideriver.com こだわる大人のための趣味と生活のポータルサイト


欲しいデザイン


第5回 「ケータイデザインのいま」 編集Y

毎日必ず持ち歩く欠かせないアイテム、携帯電話。そのデビューは以外に古い。1970年の大阪日本万国博覧会でお披露目されたのが最初である。長さ21cm、幅6.6cm、重さが600g。想像するに弁当箱さながらのいでたちである。そこから時を経ること36年。携帯デザインは今、どのような道をたどっているのだろうか。

第5回_2
ドコモN702iD
21cm×6.6cm、まるでトランシーバーのような「弁当箱携帯」から36年。ここに長さ9.7cm、幅4.7cmの「四角い箱」携帯がある。
2006年の春に発売され、携帯業界の話題を独り占めしたドコモN702iD。「デザイナーズ携帯」に分類される、アートディレクター佐藤可士和氏が手がけた一機である。携帯電話のデザインを手がけるのは、今をときめくデザイナーであることの証拠、なのかもしれない。
しかしながら氏いわく、N702iDは決して「デザインケータイ」ではない、あくまでもスタンダードなものだという(「Real Design No.2」P.58〜のインタビュー記事より)。

なるほど、これでもかというほど潔い四角いフォルムの中に、カメラ、高音質のスピーカー、文字表示のテロップ機能など、欠かせない機能はすべて詰まっている。しかも無理なく。4年間携帯を変えずにきた自分をして、ひと目見て買いたいと思わせたその一番の理由はそこにある。テロップ部分、点滅ランプ、スピーカー、数字ボタンにいたるまで、すっきりとした長方形で構成され、余計な凸凹がいっさいない。携帯っぽさがない、といってもよい。しかしデザインコンシャスすぎて敬遠してしまうような雰囲気も感じさせない。


長らくドコモ携帯のムーバユーザーだったため知らないでいたが、ドコモ携帯のFOMAというのは便利なもので、内蔵の「FOMAカード」を差し替えれば、他の端末でも使えるのだという。その代表が、フィンランドのメーカー、ノキア製ドコモ携帯だ。

電池パックの開閉方法、ボタンのならび方の違い、充電器差込口の差異、独特の優雅な着信音、さらにパッケージの仕様までもが、日本製のものとは根本的に異なる。とはいっても、このドコモ携帯はまだスタンダードなかたちをしている。ノキアといえば、ゲーム機のような形であったり、プッシュボタンでなくダイヤル式を採用したり、電子辞書のような形であったりするモデルを多数商品化している(ノキア製携帯電話のデザインの自在さは『Real Design No.2』参照)ことで知られているのだ。

現在、カードを入れ替えすることによりふたつの携帯を変わるがわる使用しているが、ノキア製携帯電話の最大のお気に入りポイントは、ボタンの点灯の美しさである。 操作ボタン全体を光らせるのではなく、そこに描かれた文字だけをきっちり光らせている。これが暗闇で見ると実に美しいのだ。しかもこのボタン、周りが明るいときには点灯しない。暗いときにだけ点灯するようになっている。そして消えるとき、フ・・・ッと、少しゆっくりしぼんでいく。「暗いところで見やすくするために明るくすればいいや」ではなく、「いかに点灯させたら美しいのか」まで考えられているといってよいだろう。デザインの領域とは、実に幅広い。

ドコモ携帯、N702idとノキア製NM850iG。両方気に入ってはいるが、しかしながら、これが後にも先にもベストだというモデルには実はまだ出会っていない。前者にはあって後者にはなかったり、逆もまた然りで、どちらも大変惜しいのである。
次に「欲しい!」と即決できる一台が登場するのはいつだろう。その出会いのときを、今から楽しみにしておこう。
第5回_3
ノキア製NM850iG




インテリア・雑貨最新刊の紹介
雑誌:リアル・デザイン 雑誌:インテリア・雑貨 雑誌:インテリア・雑貨 雑誌:インテリア・雑貨
リアル・デザイン
12月号
880円(税込)
Discover Japan
980円(税込)
デザインオフィス No.2
880円(税込)
おしゃべりな
デザイン
1,680円(税込)
雑誌[北欧スタイル] 雑誌[デザイン好きのための北欧トラベル案内] 雑誌[住まいの設備] 雑誌[デザイン好きのための北欧トラベル案内]
北欧スタイル
No.15
1,260円(税込)
デザイン好きのための
北欧トラベル案内
1,575円(税込)
デザインで選ぶ
住まいの設備 2008
1,575円(税込)
デザインガイドブック
建築家の仕事(書籍)
1,575円(税込)
ページトップへ