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欲しいデザイン

第4回_1

第4回 『包む』  編集N

日常的に、いや、たまにでも風呂敷を使っている人は、どれくらいいるのだろう。きっと少ない。手ぬぐいはどうだろう。手ぬぐい専門店が代官山や原宿などに誕生してからは、かわいいハンカチ代わりなどで女性を中心にそれなりに増えている気配がある。
どうみても、風呂敷はまだまだ日陰の存在。しかし実際に使えば、あらゆるフォルムの物を包むことができる大変便利なアイテムである。
では、始めましょう。ささやかで前向きな風呂敷賛歌――。


東京・日本橋にある美濃部株式会社は、大正8年創業の老舗の和小物メーカー。風呂敷を中心としたラインナップで長年経営をされています。この会社による企画が、5人の建築家にデザインを依頼し、今の時代の息吹を獲得する新しい風呂敷をつくろうというものでした。建築家は5人で、完成した風呂敷は各1点の計5点。参加者は、内藤廣さん、手塚貴晴さん+手塚由比さん、青木淳さん、隈研吾さん、そして妹島和世さん。

そのなかで僕が使っているのは、妹島和世さんによるデザイン。ちなみに妹島さんの仕事には、西沢立衛さんとともに設計した金沢21世紀美術館などがあります。
風呂敷は90センチ角、黒と白でパターンが描かれた品物で、包む物によってその表情は何度も何度も変わります(写真上:箱物を包む。写真右:ワインボトルを包む)。実際にそのあたりのことを考慮してデザインされたということが、添え書きに記されていました。
「小さな模様をつないでつくられた面は、それ全体を見たときと、その一部の小さな模様を見たときでは、違う印象を与えることがあります。今回ふろしきをデザインするにあたって考えたことは、このような、場合により印象の違うものをつくれたらということでした。」(妹島和世さんによるコンセプト:一部抜粋)
個人的には妹島さんのグラフィカルなデザインはもとより、モノトーンという色のセレクト、綿90%と麻10%によるシースルーな素材感覚が好きですね。
ところで、これ、平面にしたとき、どんなデザインかわかりますか?
第4回_2
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広げると、草花をあしらったパターンが一面に登場します。
風呂敷という和の枠のなかに、大胆な北欧デザインが芽を出したようにも見えますね。そもそも用途としては包んで使うことの多い風呂敷だけれど、目を引くデザインだけに室内空間にそのまま飾っても楽しめてしまう。そのままスカーフとして使っても面白そう。
ちなみに我が家には、スカーフも、風呂敷も、手ぬぐいも含め、いろいろな布があります。それらはすべてまた違った用途で使われていたりします。
手ざわりが感じられる生地、デザインで選べる生地。とくに今回は、風呂敷。
暮らしのなかに息遣いのある生地を取り入れるとなかなか楽しくなりますよ。





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